p.11 抽出テキスト
定のための1つの資料に過ぎず,医師の裁量を否定するものではないことを追記しておく. 最後に,改訂にあたって多忙のなか参加し,尽力していただいた諸先生に深謝する. 1 推奨クラスとエビデンスレベル 推奨クラスとエビデンスレベルの記載は,従来のガイドラインを踏襲し,ACC/AHAやESCのガイドラインと同様のものにした(表1,2).日本医療機能評価機構が運営する医療情報サービス事業Minds(マインズ)では,『Minds診療ガイドライン作成の手引き2007』4)において推奨グレードとエビデンスレベルとして異なる記載を行っているが,わが国の循環器領域では,従来の推奨クラス分類とエビデンスレベルが広く普及しており,海外のガイドラインとの整合性も取りやすいことを重視したためである.これまでの国内外の公表論文に基づいて執筆者が判断し,最終的には班員および外部評価員の査読会議により決定したものである. 一方,ガイドラインの推奨を決定する際にはシステマティックレビューなどのより科学的な方法を用いることが推奨されてきている5).今回のガイドラインでは,5つのCQを取り上げ,システマティックレビューを行った. CQにおけるシステマティックレビューについては,エビデンス総体を評価してMinds 2014の方法に則った推奨を作成した5). ■推奨の強さ「1」:強く推奨する「2」:弱く推奨する(提案する) ■エビデンス総体の強さA(強):効果の推定値に強く確信があるB(中):効果の推定値に中程度の確信があるC(弱):効果の推定値に対する確信は限定的であるD(とても弱い):効果の推定値がほとんど確信できない 表3にシステマティックレビューを行った5つのCQとその推奨を示す.表1 推奨クラス分類 クラスI手技・治療が有効・有用であるというエビデンスがあるか,あるいは見解が広く一致している.クラスII手技・治療の有効性・有用性に関するエビデンスあるいは見解が一致していない. クラスIIaエビデンス・見解から有用・有効である可能性が高い. クラスIIbエビデンス・見解から有用性・有効性がそれほど確立されていない. クラスIII手技・治療が有効・有用でなく,ときに有害であるとのエビデンスがあるか,あるいは見解が広く一致している. 表2 エビデンスレベル レベルA複数のランダム化介入臨床試験,またはメタ解析で実証されたもの.レベルB単一のランダム化介入臨床試験,または大規模なランダム化介入でない臨床試験で実証されたもの.レベルC専門家および/ または小規模臨床試験(後ろ向き試験および登録研究を含む)で意見が一致したもの.