p.81 抽出テキスト
表57 J-CTO スコア計算法(慢性完全閉塞〔CTO〕病変の評価) 変数と定義 先細り先細りナシ 先端が先細りとなっている.または,閉塞端に真腔への連続性が示唆される凹みを認める.入口部の形状□先細り(0) □先細りナシ (1) 点 石灰化 石灰化の程度にかかわらず,慢性完全閉塞(CTO)分画内に石灰化の明らかな兆候があれば1点とする.石灰化□なし(0) □あり(1) 点 屈曲>45° CTO分画内に45°超の屈曲があれば1点とする.CTOに関係のない部位の屈曲蛇行はこれに含めない.屈曲>45° □なし(0) □あり(1) 点 閉塞長 側副路により末梢の造影が明瞭な画像を用いて閉塞の「真の」長さ(第一印象よりも短い傾向にある)を計測すること.閉塞長□<20 mm (0) □≧20 mm (1) 点 再施行病変再度施行する(以前に施行して失敗している)病変か.再施行病変□いいえ(0) □はい(1) 点 難しさの分類(合計点) □容易(0) □普通(1) □難しい(2) □きわめて難しい(≧3)合計 点 (Morino Y, et al. 2011 983) より) Copyright (2011) by the American College of Cardiology, with permission from Elsevier. https://www.sciencedirect.com/journal/ jacc-cardiovascular-interventions 造影上,石灰化の証拠 CTO分画内 >45°屈曲>45° CTO部位内 CTOと判定 CTO入口部 CTO分画側枝 真の閉塞長 告で示されている199).このため,CTO病変へのPCIに成功すると総死亡率とMACE発生率を低下させ990-992), LVEFの改善と左室収縮末期容積の減少がみられると報告されている993, 994).一方,PCIでは至適薬物治療と比較して術後3年までの狭心症症状,運動制限,QOLは改善されたものの,死亡,心筋梗塞,脳卒中,再血管治療には差がなく,予後改善効果は示されていない995). このように治療手技の進歩によりCTO病変に対するPCIの成功率は著しく向上したが,成績は依然として術者の経験に依存する.また,他の治療法との比較試験が少なく,その適応と有効性に関して結論は得られていない.