p.25 抽出テキスト
迎えて重要となるフレイルや全周性大動脈石灰化(porcelain aorta)などを加味した指標はなく,またPCIの短期ベネフィットとCABGの長期ベネフィットをともに考慮した指標もない.最後に,これらはQOLを予測するものではない点にも留意が必要である. 2.2 CABGにおけるリスク評価指標 冠動脈血行再建領域でのリスク評価指標は,外科手術において海外では古くから欧米を中心に普及していた.古くはParsonnetスコアが用いられたが150),より簡便で比較的正確な計算式であるEuroSCOREが公表され151),ネット 上でも公開されたため,またたく間に世界中に拡がった152).本邦でも両者は早くから比較検討されたが,その後EuroSCOREの優位性が明らかとなり,Parsonnetスコアは過去のものとなった. 一方,北米では米国STSが中心となってSTS National Cardiac Databaseを立ち上げ153),データの蓄積をはかった.北米でのCABG件数は膨大であり,数年でリスクモデルを確立し,STS式リスク計算式を公表した154).STSでは数年ごとにリスクモデルを更新し,これに従ってSTSリスク計算式も更新され155),ウェブサイトで公開されている.さ 図3 SYNTAX スコアII の計算法(Farooq V, et al. 2013 145) より) Copyright (2013), with permission from Elsevier. https://www.thelancet.com/journals/lancet/ (%) 100 80 60 40 20 0 0 20 40 60 80 100 合計点 0.6%1.3% 3% 6.8% CABG 点数 SYNTAX スコア 年齢(歳)クレアチニンクリアランス(mL/min) LVEF(%) 性別 左主幹部 慢性閉塞性肺疾患 末梢血管疾患PCI 15.1% 31.5% 58.4% 4年死亡率 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 202224262830 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 202224262830 0 10 20 30 40 50 60 0+ 40 50 60 70 80 90 60 30 9040 20 30 40 50 60 70 80 0 1 0 1 F M 0 1 90 60 30 50 40 20 30 0 1 0 1 F M 0 1