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p.18 抽出テキスト

ンセントに反映させるかというワークフローが,チームのメンバーで共有されていることが望ましい(表6).

PCI,CABGいずれの治療法も,その成績は術者や医療チームの技量に依存するところが少なくないので,治療法の選択にあたってはこのことを十分勘案し,多面的な判断を行うことが必要である.自施設の治療アウトカムを測定(モニタリング)し,統計解析してチームメンバーに提示することにより,ハートチーム内での議論を深めることが可能となる.治療結果の全国データベースへの登録は必須である.

4 ハートチームで検討すべき事項

多職種による濃密なディスカッションをすべての冠動脈疾患患者について行うことは困難であり,現実的ではない.実際,2018年のESC/EACTSのガイドラインでも,安定した多枝冠動脈病変では多職種ハートチームでの治療方針の検討が必要であるが,すでに治療プロトコールがハートチームで設定されている安定冠動脈疾患では,多職種での治療方針検討は必須ではないとしている64).本ガイドラインでも,第4章の「病変部位,罹患指数と治療方針」の項

(P. 27)における推奨表(表13)でクラスIIbおよびクラスIIIの症例に対してはハートチームによる治療方針決定を,クラスIで推奨している.

一方,症例検討会に提出しない患者の治療方針については,予め合意されていることが望ましい.待機的治療介入後に死亡または重篤な合併症を生じた症例に関しても,ハートチームでの検討が必要となる.いわゆるM&M (mortality and morbidity)カンファレンスを施設の協力を得て開催し,診療の質の改善を図るべきである.

5 地域におけるハートチーム

循環器内科でPCIは可能だが,心臓外科を開設していない施設は少なくない.心臓外科を有する施設との良好な連携が重要となるが,単なる患者紹介にとどまるのではなく,診断精度や治療成績についての相互評価を行い,地域におけるハートチームの形成,定期的な症例検討会の実施が望まれる.

第3章 optimal medical therapy

狭義のoptimal medical therapy(OMT)は至適な薬物治療を指すが,広義には適度な運動,食生活の見直し,適正体重の維持,禁煙など永続的な生活習慣の是正に加えた至適な薬物治療を意味する.単なる薬物治療にとどまることなく,包括的なOMTの実践が基本であり重要である.また,この意味におけるOMTは費用対効果に優れた方法であり,死亡率を低下させ症状を改善する.表7 optimal medical therapy の推奨とエビデンスレベル

推奨クラスエビデンス

レベル

血行再建の有無にかかわらずOMT でリスクを管理する. I A虚血域が狭い症例や虚血が軽度の症例に対してOMT を優先する. I B