p.81 抽出テキスト
第7章 特別な配慮を要する病態 1 高齢者 65 歳以上の高齢者は本邦の人口の25%(2013 年)に達しており,2025 年には30% を超え,2060 年には39.9%になると予測されている.75 歳以上の人口は2013 年時点 で1,560 万人(12.3%)であるが,2060 年には2,336 万人(26.9%)になる.高齢者は一般に,65 ~74 歳の前期高齢者,75 ~89 歳の後期高齢者,90 歳以上の超高齢者に分類され,それぞれその医学的特徴が異なる.前期高齢者は,日常生活に大きく差し支える機能障害を有する率はまだ低く,社会的にも活動を続けることが可能である.これに対し,後期高齢者や超高齢者では,複数の疾病を抱える患者が著しく増加する.さらに,高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が増し,生活機能障害,要介護状態,死亡などの転帰に陥りやすい状態になるとともに,筋力の低下により動作の俊敏性が失われて転倒しやすくなるような身体的問題のみならず,認知機能障害やう 表78 高齢のACS 患者の治療に関する推奨とエビデンス レベル 推奨クラスエビデンス レベル 年齢とフレイルを踏まえて侵襲的治療戦略を考慮する851–853) IIa B 図6 冠動脈疾患患者の運動療法参加を理解するための骨組み(Campkin LM, et al. 2017 849)より) ©2017 Wolters Kluwer Health, Inc. https://journals.lww.com/jcrjournal/pages/default.aspx 外的因子運動療法参加の寄与因子 文化的因子内的因子 実用面社会的因子身体機能認知機能感情 安全性と環境アドバイス冠動脈疾患関連自己規制自尊心 交通の便支援他の因子自己効力感不安感必要性優先事項他者への依存理解度内的動機付け 他者からの圧力知識気づき気分