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p.78 抽出テキスト

13.4 リスク管理

離床で問題になるのは,血管運動反射の消失による起立性低血圧とそれに伴う反射性頻脈である.臥床により血液量は24 時間で5%,6 日後に10%,14 日後に20% 喪失する.とくに血漿の減少が顕著であり,血液粘稠度が亢進し,血栓形成が促進される.1 日2 ~3 回数時間椅子に座るこ

表75 早期リハビリテーションとそのリスク管理に関する

推奨とエビデンスレベル推奨クラスエビデンス

レベル

安静に伴う起立性低血圧,血栓形成の予防のために,早期リハビリテーションを行う840) I A急性期心臓リハビリテーションでは,心破裂の危険性を考慮して行う841) I B急性期心臓リハビリテーションでは,心破裂の危険性が高い患者に対して血圧上昇を伴う運動療法を行うべきではない233) III Harm B

表72 急性期心臓リハビリテーションプログラム(埼玉医科大学国際医療センター例)

リハビリテーションADL(日常生活動作)シート

3 週間コース1~ 3~ 4~ 5~ 10~ 12~ 14~ 16~ * 2 週間コース1~ 3~ 4~ 5~ 10~ 11~ 12~ 13~ 1 週間コース1~ 2~ 3~ 4~ 5~ 7~

ステージ0 I II III IV V VI VII

絶対安静端坐位立位保持室内1 分

歩行廊下2 分

歩行廊下2 分

× 3廊下6 分

歩行トレッドミル歩行・

階段昇降

坐位禁止受動坐位自動坐位

30 分自動坐位

60 分椅子坐位は制限なし

歩行(移動)禁止ベッド周囲室内歩行棟内トイレ病棟内自由病院内自由排泄ベッド上介助車椅子介助歩行にて可能整容全介助おしぼり髭剃りベッド上自立棟内洗面所使用可能

清潔清拭(全介助)清拭(部分介

助)清拭(自立)シャワー浴(洗髪自立)入浴(洗髪自立)シャワー浴

(血圧)前/ 後/

洗髪禁止ベッド上

全介助洗面所車椅子全介助入浴(血圧)

前/ 後/

娯楽ラジオ可テレビ可新聞・雑

誌可車イスで電話可歩行で電

話可歩行で売店可

*病日数を示す(山崎宗隆,他.2004 838)より)

表74 急性心筋梗塞に対する急性期リハビリテーショ

ン負荷試験の判定基準

(日本循環器学会.2012 839)より)

1. 胸痛,呼吸困難,動悸などの自覚症状が出現しないこと.

2 心拍数が120/分以上にならないこと,または40/分以上増加しないこと

3. 危険な不整脈が出現しないこと. 4. 心電図上1 mm 以上の虚血性ST 下降,または著明なST 上昇がないこと. 5. 室内トイレ使用時までは20 mmHg 以上の収縮期血圧の上昇・低下がないこと. (ただし,2 週間以上経過した場合は血圧に関する基

準は設けない)負荷試験に不合格の場合は,薬物追加などの対策を実施したのち,翌日に再度同じ負荷試験を行う.