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p.25 抽出テキスト

1.7.2 心エコー法

図3  急性冠症候群における心筋トロポニン測定のフローチャート

ST 上昇

心筋Tn 測定心筋Tn 測定

結果を待たずに再灌流療法の適応を検討心筋Tn上昇なし心筋Tn上昇あり

心筋Tn 再検

心電図

症状出現からの経過時間が6 時間以内の場合高感度心筋Tn の場合は再検し時間的推移を評価

Tn:トロポニンT,I ●   定性検査の場合:6 時間後

●   高感度心筋Tn の場合:1 ~3 時間後[

急性冠症候群を疑う患者では,診断・治療方針の決定・リスク評価のために心筋バイオマーカーとしてすみやかに心筋トロポニンを測定する(心筋トロポニンの測定は高感度測定を推奨する).ただし,ST 上昇型急性心筋梗塞患者では,採血結果を待たずに再灌流療法の適応について検討する.非ST 上昇型急性冠症候群患者では,初回心筋トロポニンの上昇がない場合でも症状出現から6 時間以内では判断が難しいので,初回検査から1 ~3 時間後に再度測定する.ただし,現状では心筋トロポニン測定を定性で行っている施設もあり,その場合には再検は症状出現後6 時間以降に行う.

ありなし

急性冠疾患を疑う患者

表8 ACS の診断における心エコー法の推奨とエビデンス

レベル

推奨クラスエビデンス

レベル

心エコー法により局所の壁運動または全体の左室機能を評価し,診断と鑑別を行うI C心エコー法で機械的合併症および左室壁在血栓の診断を行うI C下壁梗塞で右室梗塞の合併症の可能性がある患者の診断を,心エコー法で行うI C表8 つづき推奨クラスエビデンス

レベル

胸痛の再燃がなく,心電図変化や心筋トロポニンで異常が認められないが, ACS を否定できない患者に対して負荷心エコー法を行うIIa C胸部症状が存在するとき,心電図異常が明らかでないACS 疑いの患者に対して心エコー法を考慮するIIa C ACS が明らかでCAG と左室造影を行う予定がない患者に対して,左室機能を評価するために心エコー法を考慮するIIa C