p.82 抽出テキスト
2) 本制度の効果日本での輸血療法に関する指針は努力目標であり、各施設での安全な輸血医療の実現には第三者評価による保証が重要である。同様の理念を共有している病院機能評価とは連携を進めており、病院機能評価機能種別版評価項目解説集(一般病院2、3)の「良質な医療の実践2」の「輸血・血液管理機能を適切に発揮している」中に「輸血機能評価認定制度(I&A 制度)などの外部認証を受け、輸血・血液管理機能の質向上に向けた活動がなされていれば高く評価される」と記載された。本制度には指針の実効性を高める効果が期待される。 2 日本輸血・細胞治療学会の認定制度 輸血細胞治療は、内科、外科に限定されず、多くの診療科に必要とされている。更に、医師、看護師、臨床検査技師と幅広い職種が関与し、検査、採血、アフェレーシスなど多岐の業務によって成り立つ治療法である。日本輸血・細胞治療学会は、安全かつ効果的な輸血細胞治療の発展と普及を目指し、輸血細胞治療学の基礎および臨床に関する知識と実践力を備えた医師、臨床検査技師、看護師を育成することを目的とし、全ての業務等を網羅すべく6 つの認定制度を設立した。 1) 認定医制度1991 年に発足し、輸血医学の基礎および臨床に関する知識と実践力を備えた医師を育成することを目的とする。指定施設において、認定医(指導医)の下で2 年以上研修し、筆記、口頭、実技試験に合格した医師が認定医となる。更新は5 年ごとで、学術総会参加など必要な単位数を取得する必要がある。2025 年4月現在で認定医数は630 名、指定施設数は病院が160 施設、日本赤十字社血液センターが10 施設である。 2) 認定輸血検査技師制度1995 年に発足し、輸血に関する正しい知識と的確な輸血検査により、輸血の安全性の向上に寄与することのできる技師の育成を目的とする。本制度は、日本輸血・細胞治療学会、日本臨床検査医学会、日本臨床検査同学院、日本臨床衛生