p.77 抽出テキスト
篤な輸血副反応の発生は稀だが、TRALI、TACO、血液型不適合輸血などの報告はあり、安全性の確保は何よりも優先されるべきである。今後、輸血管理体制を整備して適切な在宅輸血を実施している診療所での知見を蓄積し、在宅輸血の安全性・有効性を向上させてゆくことが望まれる。 7 院内での輸血用血液の採取 自己血採血を除く院内で採血された血液(以下「院内血」という)の輸血については、供血者の問診や採血した血液の検査が不十分になりやすく、また供血者を集めるために患者や家族などに精神的・経済的負担をかけることから、日本赤十字社血液センターからの適切な血液の供給体制が確立されている地域においては、特別な事情のない限り行うべきではない。 院内血が必要となるのは下記のごとく非常に限られた場合であるが、院内血を使用する場合においては、輸血後GVHD 防止のために、原則として放射線を照射(15~50Gy)した血液を使用する。 1) 院内血輸血の適応a)特殊な血液日本赤十字社血液センターから供給されない顆粒球やリンパ球のほかヘパリン化血を院内で用いる場合b)緊急時離島やへき地などで、日本赤十字社血液センターからの輸血用血液製剤の搬送が間に合わない緊急時、または、自然災害による交通網の遮断により輸血用血液製剤の搬送が困難となる場合c)稀な血液型のため母体血液を使用せざるを得ない場合d)新生児同種免疫血小板減少症で母親の血小板の輸血が必要な場合 2) 院内血輸血の説明と同意 説明と同意の項(I-1-3))を参照し、輸血に関する説明と同意を得た上、院内血輸血が必要な場合について、患者又はその家族に理解しやすい言葉でよく