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p.76 抽出テキスト

2) 条件

現病態に対する輸血歴があり、重篤な副反応がないこと。輸血による重大な副反応を引き起こす可能性の高い疾患(不安定狭心症、重篤な心不全、腎不全、高度のアレルギー体質等)を有していないこと。

3) インフォームド・コンセント

在宅輸血の目的、条件、リスク(輸血中・輸血後の観察が不十分になりやすく、緊急事態に迅速な対応ができない可能性があること)について文書を用いて説明し、同意を得ること。

4) 実施すべき検査

ABO 血液型、RhD 血液型、不規則抗体スクリーニング、交差適合試験などの検査項目について、自施設で実施できない場合は衛生検査所等へ外部委託する。

5) 患者付添人

輸血開始から輸血後数時間まで観察を担当する、患者家族などの成人を配置すること。

6) 血液製剤注文時の注意

輸血療法実践ガイドに準じていることを確認する。血液製剤の保管・患家への搬送に際して適切な温度管理(2~6°C)を遵守する。

7)  輸血の実際

輸血療法実践ガイドに準じて行う。輸血実施手順書を整備し、遵守する。

8) 診療録への記載

血液製剤選択・輸血量の根拠、輸血前から輸血後の患者状態、輸血中の実施記録、輸血効果について診療録に記載する。

日本で在宅輸血を実施している診療所での年間輸血症例数は2~3 例以下であることが多く、輸血管理体制が不十分であることが指摘されている。特に輸血用血液製剤の品質維持のための温度管理は重要である。家庭用冷蔵庫では適切な温度範囲での保管が難しいため、避ける必要がある。ATR は庫内温度の監視・記録も可能であり、赤血球液の保管・搬送に適している。一般的に在宅輸血で重