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FFP は分割後2~6°Cで保管し融解後24 時間以内に使用する。分割する際はその後の製剤の取り違いがおきないよう適切な医療安全上の対策を講じる。輸血完了時間は開封後6 時間以内だが、4 時間以内など施設の基準設定が望ましい。 5 へき地・離島での輸血 輸血療法を実施している医療機関は離島に80 施設、へき地に422 施設(へき地の定義は血液供給施設から緊急走行で60 分以上を要する施設)存在している13)。前者は九州、沖縄地区を中心に全国の都道府県の約1/4 に、後者は北海道を始めとして約3/4 に分布している。へき地・離島では血液製剤の搬送に時間を要し、緊急輸血を行う際に困難を抱えている。へき地の施設への搬送時間は2~3時間以内、離島では5~6時間以上かつ夜間搬送不可のことが多い。従って、離島で急性大量出血を伴う病態(外傷、消化管出血、侵襲の大きい手術、産科など)を取り扱っている施設では緊急時の対応方法を検討しておく必要がある。へき地・離島に特化した輸血療法のガイドラインはまだ作成されていないため、各施設の医療機能、立地条件、近隣施設との医療連携の可否などに応じて適切な血液製剤の在庫量を設定しておく。また、患者救命のために異型適合血の活用を考慮に入れることも重要である。一部の離島において導入されているブラッドローテーション(医療機関に定期的に赤血球液を搬送し、一定期間在庫血として運用後、未使用の血液を日本赤十字社血液センターが回収し、地域の中核病院へ再出庫することにより有効利用を図るシステム)は、患者・医療機関の安心・安全の向上と輸血用血液製剤の有効利用に貢献している。但し、様々な課題(施設選定の公平性確保、ブラッドローテーションの費用負担の在り方、輸血用血液製剤の温度管理、日本赤十字社血液センターの業務負担増加)があり、運用するためには合同輸血療法委員会等を通じて関係者の合意を得る必要がある。また、緊急時においては、以下の条件を満たすことにより、近隣医療機関から輸血用血液製剤の提供を受けられることが厚生労働省通達により明確化されている14)。 1 血液製剤を必要とする医療機関に入院等している患者に生命又は身体の重 大な危険が生じており、当該患者への対応において輸血用血液製剤を必要としていること。