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p.73 抽出テキスト

4) チアノーゼ性心疾患児の赤血球製剤投与のトリガー値。

非制限輸血よりも制限輸血を推奨する。急性期を脱し、全身状態が安定している児では、Hb 9g/dL をトリガーとする。

5) 交換輸血

適応疾患として、高ビリルビン血症、敗血症、薬物中毒、transient abnormal myelopoiesis(TAM)、白血球増加が挙げられる。一方、代謝疾患(高アンモニア血症など)は交換輸血の適応とは言えない。適切な交換輸血量は、160- 200mL/kg で、適切な速度は、2 時間以上かけての実施を推奨する。また、ルート数は2 ルート法を推奨する。使用する血液は、合成血製剤 (赤血球液を遠心し、上清を除去後にFFP を加えた製剤;合成血液-LR「日赤」など)またはFFP +赤血球液の混合液を用いることが出来る。FFP と赤血球液を混合して使用する場合の適切な混合比は、ヘマトクリット値として50%ほどを推奨する。

6) 新鮮凍結血漿の適応疾患

投与(使用)が推奨される:凝固因子障害(多因子欠乏、濃縮製剤のない単一因子欠乏、ビタミンK 欠乏、観血的処置への予防的投与)、高ビリルビン血症の交換輸血、TTP・Goodpasture 症候群・重症筋無力症。投与量は15~ 20mL/kg。

投与(使用)が推奨されない:小児心臓体外循環回路CPB、多血症に対する部分交換輸血、敗血症・呼吸窮迫症候群、低血圧・hypovolemic shock※、仮死に対する低体温療法時の凝固障害、未熟児脳室内出血に対する予防的投与。※大量出血時のhypovolemic shock については、大量出血ガイドラインを参照1)

7)  血液製剤の院内分割12)

新生児・小児は輸血量が少なく、1 単位でも過量投与や廃棄、ドナー曝露増加のリスクがあるため、血液製剤の院内分割が有用である。対象は輸血を要する小児で1 バッグを適切な時間内に輸血完了できない症例とする。無菌接合装置を用いて複数バックに分割する。赤血球液は原則照射血を用い採血後14 日以内とすることが望ましい。濃厚血小板は振盪下で管理し分割後は直ちに使用する。