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p.72 抽出テキスト

ガー値としてはエキスパートオピニオンを基にしたガイドライン10)を参照する。投与量は10-20mL/kg。

現在の研究では、非制限輸血と比べて制限輸血は、輸血回数、輸血量が少ないが、輸血効果・合併症には差がない。

2) 新生児における血小板輸血のトリガー値

非制限輸血よりも制限輸血を推奨する。急性期を脱し、出血症状を認めない児では、血小板数2-3 万/μL をトリガーとする。基礎疾患や病態を考慮したトリガー値としてはエキスパートオピニオンを基にした既存のガイドライン10,11)を参照する[2C]。体重の少ない、未熟な児、特に生後数日以内、あるいは凝固障害を併発している児はより高い血小板数を維持することを推奨する。

非制限輸血と比べて制限輸血では、輸血回数、輸血量が少ないが、輸血効果・合併症には差がない。既存のガイドライン10)では、「未熟な児、特に生後2~3日の間は頭蓋内出血の危険が高く、成熟児よりも血小板数を高めに維持するのが良い」、「生後1 週間以下の超低出生体重児」などの特別な病態をあげてトリガー値をまとめている。

3) サイトメガロウイルス抗体陰性血の適応

母体がサイトメガロウイルス(CMV)抗体陰性または陽性が確認されていない場合に行う胎児輸血、また同様の母体から出生した児に、生後28 日未満の間に行う輸血は、可能であればCMV 抗体陰性血の使用を推奨する[2C]。抗体陰性ドナーと白血球除去血液製剤によるサイトメガロウイルス伝播率はほぼ同等であるとされる。

胎児輸血、生後28 日未満の新生児にはCMV 抗体陰性血の使用が推奨されている。CMV 抗体陰性母体からの出生児へのCMV 伝播の研究はわずかに1 報で、現在は白血球除去製剤が提供されていることからCMV 感染症のリスクは減っている。なお、CMV 抗体陰性の造血幹細胞移植レシピエントには、CMV 抗体陰性血の使用は可能であれば選択するとされている。