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p.68 抽出テキスト

低体温・アシドーシス・凝固障害(いわゆる「外傷死の三徴」)の是正が重要である。

2) 血液製剤の投与方法

FFP:PC:RBC=1:1:1 を早期の目標とし、少なくともFFP/RBC 比≧0.5、PC/RBC 比≧0.5 を維持できるように各血液製剤を投与する[2C]。大量輸血が予想される外傷症例に対して、MTP を可能な限り早期に発動する[2C]。血漿フィブリノゲン濃度が150mg/dL 以下に低下した場合、またはそのリスクが高いと判断される場合は、フィブリノゲン濃縮製剤またはクリオプレシピテートの投与を開始する[2C]。MTP の運用においては、あらかじめ定めた手順に基づく輸血用血液製剤の手配、輸血量の管理、製剤投与比率の設定が必要である。緊急時には検査結果を待たずに輸血を開始し、その後の治療方針は臨床所見と検査結果に基づき調整する。日本の血液製剤規格は諸外国と異なるため、単位容量を考慮したプロトコール作成が必要であり、院内の輸血部門、検査部門、外傷診療医、麻酔科医、看護師などの多職種連携体制を整備することが重要である。

3) 血液凝固障害への対応

外傷性大量出血症例では、早期からの凝固障害対策が重要である。血液粘弾性検査に基づく治療は、輸血率や輸血量の減少に有用である可能性がある[2C]。PCC や遺伝子組換え活性型血液凝固第VII 因子製剤(rFVIIa)は、外傷性大量出血に対して適応外投与をしないことを弱く推奨する[2C]。これらの製剤は血栓塞栓症のリスクを高める可能性があり、十分な注意が必要である。

4) 補助療法

外傷性出血を伴う成人症例では、その重症度に関わらず、可能な限り早期(受傷後3 時間以内が望ましい)にトラネキサム酸を静脈内投与する[2B]。投与量は成人で初回に1g を10 分以上かけて静注し、必要に応じて1g/8 時間