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討する[2D]。特に肝移植手術では、術前から凝固障害を有する症例が多く、術中の血漿フィブリノゲン濃度低下に対する早期介入が重要である。MTP の運用においては、あらかじめ定めた手順に基づく輸血用血液製剤の手配、輸血量の管理、製剤投与比率の設定が必要である。特に日本の血液製剤規格は諸外国と異なるため、1:1:1 の輸血を実施する場合は、FFP 12 単位・血小板製剤 15 単位・赤血球製剤12 単位が相当することに留意する。院内の輸血部門、検査部門、外科医、麻酔科医、看護師などの多職種連携体制を整備し、緊急時の対応手順を事前に確認しておくことが重要である。

3) 血液凝固障害への対応a) 心臓血管外科手術

心臓血管外科手術での大量出血症例に対して、血液粘弾性検査を使用することを強く推奨する[1B]。その使用は周術期出血量・輸血量の減少に有用と考えられる。人工心肺離脱後の危機的出血で止血困難な場合には、20~30 IU/kgのPCC 投与を考慮することを弱く推奨する[2C]。ただし、動脈性血栓症の発生リスク上昇が懸念されるため、出血軽減を目的とした遺伝子組換え活性型第VII 因子製剤(rFVIIa)の先制投与はしない[1B]。人工心肺離脱後の危機的出血で止血困難な場合には、40~80μg/kg のrFVIIa 投与は許容されるが、初回投与で十分な止血効果が得られない場合には再投与はしない[2B]。

b) その他の外科手術(非心臓手術)

特に肝移植手術や脊椎手術などの出血が予想される手術において、血液粘弾性検査を使用することを弱く推奨する[2C]。その使用は輸血率・輸血量の減少に有用と考えられる。PCC やrFVIIa の投与に関しては、エビデンスが不足しているため明確な推奨は結論できないが[D]、ワルファリン使用症例では、緊急性が高い侵襲的処置・手術で出血が予想される場合に限り、事前にPT-INR を測定した上で4 因子含有PCC(4f-PCC)とビタミンK による拮抗を行うことを推奨する[1B]。

4) 補助療法a) 心臓血管外科手術