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p.55 抽出テキスト

率の低下が期待でき、わが国の「大量出血症例に対する血液製剤の適正な使用のガイドライン」においても同様の指針が示された6)。フィブリノゲン濃度は、フィブリノゲン製剤の使用に関し150mg/dL がトリガー値として使用される。FFP は凝固因子補充において大量の使用が必要であるためより高いフィブリノゲン濃度が閾値となりうる。妊婦は元々フィブリノゲン濃度が高く、より高値のフィブリノゲン濃度をトリガー値として早めの使用を考慮しても良いと考えられる。

b) 大量輸血を必要としない外傷・手術におけるFFP の予防的輸注大量輸血を必要としない外傷・手術におけるFFP の予防的輸注は施行しないことを推奨する。大量輸血を必要としない外傷・手術においてFFP の予防的使用が有益とする報告は無く、むしろ不利益とする報告が複数ある。この領域においてもPT、APTT、フィブリノゲン濃度の閾値は明らかでないため、FFP輸注は総合的な臨床判断のもと行うことを推奨する。

c) 非手術におけるFFP 輸注i) 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)後天性TTP に対し早期にカプラシズマブと併用しFFP を置換液とした血漿交換を実施すべきである。先天性TTP に対してFFP を使用しないことを弱く推奨する。遺伝子組換えADAMTS13 製剤の使用を考慮する。ii) ワルファリン効果の是正

緊急補正が必要な場合はPCC の使用が推奨される。FFP の使用はPCC が利用できない場合に限り弱く推奨される。iii) 肝障害

重症慢性および急性肝障害に対してFFP が使用されているが適応には慎重である必要がある。急性肝不全患者に限っては大量血漿交換療法が有効である可能性がある7)。iv) 単独凝固因子欠乏症(第V 因子欠乏症、第XI 因子欠乏症)

医学的蓋然性により予防輸注を行って差し支えない。v) ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)

人工心肺を使用せざる得ない状況など限定した状況においてFFP を使用した血漿交換を行うことを弱く推奨する。vi) ワクチン起因性血栓性血小板減少症