p.52 抽出テキスト
患者の意思にそぐわない終末期における輸血根拠に基づかない慣習的な輸血 2 血小板製剤 1) 製剤の使用目的 血小板製剤は、1血小板減少あるいは機能異常による出血の予防と、2すでに起こった出血の止血の二つを目的に用いる。重篤な副反応(TRALI、TACO、 アナフィラキシー)発生率は投与回数に比例して高まるため、常に「必要最小限」を原則とする。 2) 適応の現状 国内で使用できるのは照射・白血球除去・細菌スクリーニング済み濃厚血小板のみである。10 単位(200 mL)が基本単位で、5~20 単位まで規格が設けられている。採血後6 日目24 時が有効期限で、納品時には残り1~2 日しかないことが多い。原材料は献血という希少資源であり、過剰発注や廃棄は厳に慎まなければならない。 3) 使用指針4)表1 血小板輸血推奨トリガー値 病態・手技推奨度トリガーコメント固形癌化学療法造血器腫瘍自家/同種移植2C 2B 2B 1 万/μL予防的輸血を基本とする 慢性造血不全(骨髄異形成症候群など) 2D 5 千/μL発熱・感染あれば1 万/μL へ引 き上げる 中心静脈カテーテル2D 2 万/μL PACER 試験で有益性が確認さ れている 腰椎穿刺2D 2 万/μL 2–5 万/μL は個別に判断する一般外科手術2D 5 万/μL止血が確認されるまで血小板 数5 万/μL を維持する