p.51 抽出テキスト
急性冠症候群のある貧血の患者において、もしくは、虚血性心疾患の非心臓手術における貧血の患者において、 Hb 8~10 g/dL を輸血トリガー値とした赤血球輸血が弱く推奨されている。 表1 病態別の赤血球製剤使用の推奨 病態推奨度輸血方針トリガー値再生不良性貧血など2C制限輸血Hb 6~7g/dl固形癌化学療法2C制限輸血Hb 7~8g/dL造血器腫瘍に対する化学療法2B制限輸血Hb 7~8g/dL造血幹細胞移植1C制限輸血Hb 7g/dL鉄・ビタミンB12 欠乏性貧血2C行わない自己免疫性溶血性貧血2C行わない消化管出血1A制限輸血Hb 7~8g/dL周術期2C制限輸血Hb 7~8g/dL虚血性心疾患・非心臓手術2C非制限輸血Hb 8~10g/dL急性冠症候群2C非制限輸血Hb 8~10g/dL慢性腎臓病2C必要最小限心臓手術2B制限輸血Hb 7.5~8g/dL敗血症1B制限輸血Hb 7g/dL 4) 投与量 赤血球液の投与により改善されるHb 値は、以下の式で算出される。予測上昇Hb 値(g/dL)=投与Hb 量(g)/循環血液量(dL) 5) 効果の評価 赤血球輸血後に上述の期待値を下回る場合、出血や溶血などを考慮する。大量出血、周術期の急性貧血の場合、Hb 値だけではなく臨床症状(血圧、脈拍など)を参考にする。 6) 不適切な使用凝固因子の補充を目的としないFFP との併用