p.42 抽出テキスト
1患者検体 原則として、血液型検査とは別の時点で採血した新しい検体を使用する。2輸血用血液製剤の選択患者とABO 血液型が同型の血液製剤を用い、RhD 陰性患者にはRhD 陰性の血液製剤を使用する。臨床的に意義のある不規則抗体が検出された場合は、対応する抗原陰性血を選択する。3コンピュータクロスマッチ15)以下の条件をすべて満たす場合には、輸血管理システムを用いて適合性を機械的に確認することで、人為的な過誤を排除し、手順を合理化できる。なお、輸血管理システムには不一致や選択ミス時等に警告できることが求められる。 表1 コンピュータクロスマッチに適合する患者の条件と輸血管理システムに必要な条件 患者条件輸血管理システム条件ABO、RhD 血液型は異なる検体で2 回以上実施済ABO、RhD 血液型の2 回以上の履 歴が確認できる 輸血日を含む3 日以内の患者検体および過去に臨床的意義のある抗体が検出されていない不規則抗体の履歴が確認できる児が母親由来IgG 型抗A/抗B および不規則抗体を保有しない生後4 か月未満の児は、児または 母親由来の不規則抗体情報を確認できる策を講じている 医療機関で赤血球製剤のABO 血液型がオモテ検査で確認されている。RhD 陰性の赤血球製剤はRhD 抗原検査が実施されている入庫後の輸血用血液製剤のABO 血液型の確認情報が管理できる なお、患者検体は採血時に患者誤認がないように実施されていることが前提である。また、血液型不適合造血幹細胞移植後でも輸血歴や現在の血液型を輸血管理システムなどで適切に管理されていること、また緊急輸血では患者誤認、詐称や検査過誤がないよう十分配慮されていることを条件にコンピュータクロスマッチを行うことは可能である。 ii)緊急時の輸血 出血性ショックなど、緊急に輸血が必要な場合は、以下の手順で対応する。1血液型確定前ABO 血液型を判定する時間がない場合、O 型赤血球液(異型適合血)を使用する16)。