p.37 抽出テキスト
・結果の伝達には判定結果用紙等を用いて、口頭での伝達を避ける。 4)輸血用血液製剤の管理体制安全かつ効果的な輸血療法を実施するために、以下の点に注意し管理する。 a)輸血用血液製剤の保管 各種輸血用血液製剤は、専用の保冷庫で厳格な温度管理(赤血球製剤は2~ 6°C、FFP は-20°C以下)をする。 血小板製剤は室温(20~24°C)で水平振盪の下で保管する。赤血球製剤は、適切な温度管理が不可欠である。これまでの研究から、所定の温度外に製剤を取出す際の許容時間について、以下のような知見が得られている。i)経過時間の上限と品質への影響 国内外の研究より、赤血球製剤は30°C以上の環境に60 分間曝露されても溶血やATP 濃度等に大きな変化はなく品質が維持されることが報告されている。以上より室温60 分間は許容される9-12)。ii)細菌増殖と経過時間 細菌を混和した赤血球製剤を室温(中心温度が約14°C)で30 分または60分静置した場合、どちらの経過時間でも細菌の増殖に大きな差は認められなかった。この結果も、60 分以内の使用を支持している10)。iii)複数回の温度逸脱と品質 照射赤血球液-LR「日赤」が、28°Cで3 時間あるいは28°Cで1 時間が2 回以内の曝露の時,赤血球品質に及ぼす影響は少なく、少なくとも28°Cで60 分以内での室温曝露であれば安全に使用可能と考えられる11)。 5)血液製剤の効率的な準備方法 手術時または直ちに輸血する可能性の少ない場合、血液の無駄をなくし、業務を効率化するために、以下の方法が推奨される。 a)血液型不規則抗体スクリーニング法(Type & Screen; T&S) 輸血する可能性が低い手術の場合、事前にABO 血液型、RhD 血液型および不規則抗体を検査しておく。RhD 陽性で不規則抗体陰性の場合、事前に交差適