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でも多く発生しており、特に血小板製剤で頻度が高い。蕁麻疹・そう痒感以外に、全身紅斑、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難などを呈する場合、アナフィラキシー反応と呼び、血圧低下を伴う場合、アナフィラキシーショックと呼ぶ。厚生労働省研究班のヘモビジランス研究によると、血小板製剤では軽症から重症のものまで含めると、約4%程度に認められるとされる21)。日本赤十字社に報告されるのは重症例が多く、血小板製剤では約1000 件に1 件(約0.1%)しか報告されていない21)。血漿蛋白欠損(ハプトグロビン欠損、IgA 欠損)によるアナフィラキシー反応があり、これらの血漿蛋白の欠損が判明した場合には、次回の輸血以降、欠損者からの献血による対応が必要になる場合がある。発生頻度としては年間数例程度であり、それ以外のほとんどのアレルギー性反応の原因ははっきりとはわかっていない。血小板製剤においては血漿部分の除去によりアレルギー性反応が軽減されることが多く、日本赤十字社より供給されている洗浄血小板製剤は、種々の薬剤の前投与の処置等で予防できないアレルギー性反応が2 回以上観察された場合や、アナフィラキシーショックなどの重篤な反応が1 回でも観察された場合に適応となる。洗浄血小板製剤は原則予約(発注)に基づき製造されるため、納品まで時間を要する。血小板製剤の院内洗浄に関しては、日本輸血細胞治療学会の洗浄血小板の使用ガイド(第5 版および第6 版)を参照すること。赤血球製剤の輸血の場合も同様の適応で日本赤十字社供給の洗浄赤血球が利用可能である。 アレルギー性反応、アナフィラキシー反応は即時型の反応であるが、やや遅れて反応が出る場合もある。多くの場合、輸血開始後30~60 分以内に発症するため、輸血開始後の患者の注意深い観察が必要である。アナフィラキシー時の迅速なアドレナリンの筋肉注射についてはガイドラインでも推奨されている。 c) 輸血関連急性肺障害(TRALI) 輸血中または輸血後6時間以内に起こる急性呼吸窮迫症候群(ARDS)をTRALI と呼ぶ。患者の病態として敗血症、肺炎、多発外傷などのARDS の危険因子を持たない場合はTRALI type I、ARDS の危険因子を持つ場合にはTRALI type II の呼称を使う。基本的には非心原性肺水腫であり、輸血用血液製剤中の抗白血球抗体(抗HLA 抗体、抗好中球抗体)が惹起する炎症により肺毛細血管の透過性の亢進することが、主となる病態であるが、患者側の要因もTRALI の発症に関わるとされている。抗原抗体反応ではない非免疫学的機序によるTRALI も提唱されており、長期保存血液中の活性脂質などが原因とされる。抗