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p.23 抽出テキスト

わめて高い。DHTR を生じる患者では、再度の輸血により別の不規則抗体が産生されるリスクも高いため、追加の輸血は可能な限り回避するよう努め、どうしても必要な場合のみ最低限の量の抗原陰性血を投与する。輸血後に新規不規則抗体の産生を認めるが明らかな溶血を来していない場合、遅発性血清学的輸血反応と呼び、およそ1000 回の輸血に1回の頻度で発生する。不規則抗体スクリーニングと交差適合試験は不適合輸血を防ぐための検査だが、実際には初回感作後の不規則抗体価は多くの場合時間とともに低下してしまうので、検出感度以下になるとDHTR を発症するリスクを生じることになり、検査のみでこれを完全に防止するのは不可能である。そこで不規則抗体が検出された場合はその情報を記載した輸血関連情報カードを作成し、患者を通して医療機関に提出してもらう対策がとられている。輸血関連情報カードにより抗体産生歴が確認できた場合は、直前の不規則抗体検査の結果に関わらず該当抗体に対する抗原陰性血を輸血することでDHTR を予防する。DHTR の原因となる臨床的に意義のある不規則抗体に関しては「赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン(改訂第5 版)」を参照のこと10)。

c) 物理的刺激などによる溶血(表1 参照)

2) 非溶血性反応a) 発熱性非溶血性輸血反応(FNHTR)

溶血性反応ではない輸血による発熱を伴う反応のことを言う。定義としては、輸血後の38°C以上の発熱か輸血前と比べた場合の1°C以上の体温上昇、もしくは悪寒・寒気があるときとされる。患者の抗白血球抗体(抗HLA 抗体や抗HNA抗体等)はFNHTR の一因であるとされ、輸血用血液製剤中の白血球が患者の抗体に反応し発熱反応を引き起こす。保存前白血球除去した製剤の導入により発熱反応の頻度は減少した。一方、主に常温で保存される血小板製剤の血漿中に保存とともに増加するproinflammatory cytokines であるIL-1β、IL-6、TNF-αなどが血小板製剤で起こるFNHTR の原因であるという説もある。原疾患による発熱や、細菌汚染された血液による発熱との鑑別は重要で輸血以外に起因する発熱の可能性を考えて対処すべきである。

b) アレルギー性反応・アナフィラキシー反応

蕁麻疹やそう痒感などを呈するアレルギー性反応は輸血による有害事象の中