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p.21 抽出テキスト

験は、主試験(患者血漿(血清)×供血者赤血球)と副試験(患者赤血球×供血者血漿)で構成され、主試験は間接抗グロブリン試験を含む方法で実施することを必須とする。臨床的意義のある不規則抗体により主試験が陽性となる赤血球製剤を輸血に用いてはならない。輸血には患者と同型(ABO 血液型、RhD 血液型)の輸血用血液製剤を用いることが原則であるが、直ちに血液型が確定できず輸血が必要になった場合は、例外的に赤血球製剤はO 型、血漿/血小板製剤はAB 型を使用する17)。交差適合試験は特別な理由がない場合は自施設内で行い、夜間でも輸血を行う施設では、検査実施体制を検討する。まれにしか輸血を行わない、または本章記載の検査体制の構築が困難である場合など自施設で適切な検査体制を整えることができない場合は、専門機関に委託して検査を実施する。

11) 交差適合試験の省略とその他の留意点

日本赤十字社の赤血球製剤を使用する場合、ABO 同型赤血球製剤使用時の副試験は省略可能である。FFP、血小板製剤の交差適合試験は省略可能である。

12) 輸血管理システム

JAHIS による最新の患者安全ガイド(輸血編)(https://www.jahis.jp)18)に準じた情報システムの使用が望ましく、検体照合、履歴管理、誤投与防止の観点からシステム化が推奨されている。

13) 分子標的治療薬による影響10)

抗CD38 抗体治療薬剤を投与された患者では、間接抗グロブリン試験で汎反応性が出現するため、0.2M dithiothreitol (DTT)処理赤血球での再検査が有効である。ただしKell 抗原を破壊するため、臨床的意義のある抗K の検出には注意が必要である。

4 輸血副反応とその対策

輸血による有害事象は、製剤自体の問題による「副作用(Adverse Reaction)」と、不適正使用による「事故(Incident)」を含めて「副反応(Adverse Event)」