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p.20 抽出テキスト

8) 不規則抗体の同定10)

不規則抗体スクリーニング陽性時に不規則抗体の特異性を検出する目的で、抗体同定検査を行う。臨床的意義のある抗体が検出された場合、輸血時には対応抗原陰性血を選択する。臨床的意義のある抗体を保有する場合は、不規則抗体の情報を記載した輸血関連情報カードなどを発行し携帯させることで、他施設と情報の共有が行え、患者への輸血療法の安全性が向上する。

表2 輸血用血液製剤(赤血球製剤)の選択

輸血用血液製剤の選択抗体の特異性抗原陰性Rh, Duffy, Kidd, Diego,S, s, Kell抗原陰性※ M, Lea抗原陰性の選択が望ましいJra選択の必要なしP1, N, Leb, Xga. JMH, Knops, Cost, Chido/Rodgers, KANNO専門機関に相談上記以外の臨床的意義のある不規則抗体※反応増強剤無添加の間接抗グロブリン試験(37°C、60 分)で陽性の場合

9) 自己抗体10)

AIHA 患者の輸血検査は困難である。AIHA 患者は自己抗体に加え同種抗体を保有している場合がある。自己抗体の反応性が同種抗体より強い場合には、同種抗体が隠れてしまい見落としに繋がる。したがって、AIHA 患者の同種抗体の検出には、自己抗体の除去が必要である。そのため、自己赤血球または既知抗原の同種赤血球で吸着処理を行い、自己抗体吸着後の上清で同種抗体の有無を確認する。自己抗体と同種抗体の共存時は、同種抗体に反応しない抗原陰性血を選択する。同種抗体を保有しないAIHA 患者においては、輸血後の遅発性溶血性輸血反応並びに同種抗体産生の回避のため、赤血球輸血を行う場合は、あらかじめ患者のABO 血液型および主要血液型抗原(Rh 血液型)を確認し、これら抗原と一致した赤血球製剤の選択が望ましい。

10) 交差適合試験10)

原則、ABO 血液型検査検体とは異なる時点で採血された検体を使用する。交差適合試験用検体はABO 血液型の二重チェックに利用可能である。交差適合試