p.383 抽出テキスト
なかった。オピオイドによる眠気,認知機能の低下を,オピオイドを減量することで評価した研究はなかった。オピオイドによるせん妄症状に対して,抗精神病薬,オピオイドスイッチングがせん妄症状を緩和するかを評価したランダム化比較試験はなかった。[CQ21] 1 がん疼痛に対する鎮痛薬,鎮痛補助薬の鎮痛効果は,原発臓器,疼痛部位,種類 (体性痛,内臓痛,神経障害性疼痛)などにより,差はあるか。 2 がん疼痛に対する鎮痛薬,患者の背景因子(年齢,性別,併存疾患)により,差 はあるか。がん疼痛に対するオピオイドの鎮痛効果は,原発部位,原因により検討した研究はあったが(5 件),患者の背景因子により鎮痛効果の差を検証した研究はなかった。[CQ23] 1 がん疼痛に対して,強オピオイドから投与したほうが,弱オピオイドを投与する ことと比較して,より早く鎮痛効果が得られるか。 2 がん疼痛に対して,弱オピオイドから投与したほうが,強オピオイドを投与する ことと比較して,より有害作用を軽減できるか。 3 軽度から中等度のがん疼痛に対して,弱オピオイドと強オピオイドに鎮痛効果の 差はあるか。4. 中等度から高度のがん疼痛に対して,弱オピオイドの鎮痛効果は不十分か。すべての研究(3 件)で,弱オピオイドと強オピオイドの鎮痛効果,有害作用を評価していた。また,軽度から中等度のがん疼痛のある患者に対して,弱オピオイドと強オピオイドの効果を検証した研究であった(3 件)。[CQ24] 1 がん疼痛(高度)のある患者に対して,モルヒネ,ヒドロモルフォン,オキシコ ドン,フェンタニルを非経口投与するほうが,経口投与に比較してより早く鎮痛できるか。 2 がん疼痛(高度)のある患者に対して,より早く鎮痛する目的で非経口投与する オピオイドの違いにより,鎮痛効果の差はあるか。がん疼痛(高度)のある患者に対して,より早く鎮痛する目的でモルヒネを投与した研究はあったが(1 件),ヒドロモルフォン,オキシコドン,フェンタニルを投与した研究はなかった。がん疼痛(高度)のある患者に対して,より早く鎮痛する目的にオピオイドの違いにより鎮痛効果の差を検証した研究はなかった。[CQ25] 1 がん疼痛の突出痛に対して投与するオピオイドの用量によって,鎮痛効果,有害 作用の差はあるか。 2 がん疼痛の突出痛に対して投与するオピオイドの種類によって,鎮痛効果,有害 作用の差はあるか。 3 がん疼痛の突出痛に対して投与するオピオイドを予防投与すると,突出痛は軽減 するか。がん疼痛の突出痛に対して投与するオピオイドの用量を比較した研究はあり(2件),オピオイドの種類で鎮痛効果,有害作用の差を比較した研究はあり(5 件),オピオイドを予防投与することで突出痛が軽減するかを検討した研究はなかった。