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p.354 抽出テキスト

解 説本臨床疑問に関する臨床研究としては,ランダム化比較試験が4 件ある。精神刺激薬(カフェイン1 件,メチルフェニデート3 件)をオピオイド投与中のがん患者の眠気に対して投与された研究があった。▋眠気の緩和オピオイドが投与されているがん患者に対して,メチルフェニデートは,すべての研究で(3 件),眠気,認知機能,運動機能,精神活動の改善を認めた。▋QOL,有害作用QOL を評価した研究はなかった。有害作用が評価された研究(4 件)では,プラセボと比較して有害作用の差は認められなかった(観察期間:メチルフェニデート 3~10 日間,カフェイン 4~6日間)。▋バイアスリスクランダム化の方法の記載なし(3 件),割り付けの隠蔽(コンシールメント)の方法の記載なし(4 件),ITT 解析非実施(4 件),アウトカム不完全報告(脱落率5~ 20%:2 件,20%>:1 件),その他のバイアス(単施設研究:3 件)を認めた。

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これまでの研究では,メチルフェニデートはオピオイドが投与されているがん患者の眠気を改善した。また有害作用はプラセボと同程度だった。しかし,これまでの研究では,メチルフェニデート,カフェインを10 日間を超えて投与したときの有害作用は評価されていない。メチルフェニデートは日本では,2007 年に難治性・遷延性うつ病への適応が削除された。適正使用の観点から,処方できる医師,調剤できる薬局は限定され,ナルコレプシー,注意欠陥,多動性障害の患者に投与が限定されている。臨床現場では一般的に,オピオイドの眠気に対しては,オピオイドの減量,変更が行われている。委員会では,メチルフェニデートの代替薬として,カフェイン,ペモリンの投与を議論したが,ペモリンを投与することはまれで,認知機能の改善が得られるかは不確かであった。最終的に,すべての精神刺激薬の投与について明確な推奨はできないと結論した。以上より,オピオイドが原因で,眠気のあるがん患者に対する,精神刺激薬(メチルフェニデート,カフェイン,ペモリン)の投与について,明確な推奨はできない。

CQオピオイドが原因で,眠気のあるがん患者に対して,精神刺激薬の投与は推奨されるか?

オピオイドが原因で眠気のあるがん患者に対する,精神刺激薬(メチルフェニデート,カフェイン,ペモリン)の投与について,明確な推奨はできない。

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推 奨

III章推奨