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p.351 抽出テキスト

解 説本臨床疑問に関する臨床研究としては,ランダム化比較試験が18 件ある。制吐薬とプラセボを比較(2 件),投与しているオピオイドの変更(4 件),オピオイドの比較(8 件),投与経路の比較(3 件),オピオイドの換算比の比較(1 件)研究であった。▋悪心・嘔吐の緩和制吐薬(プロクロルペラジン,オンダンセトロン,メトクロプラミド)とプラセボを比較した研究では,制吐薬の治療効果を認めないか,治療効果の差が検出されなかった。投与しているオピオイドの変更では,すべての研究は鎮痛効果が主調査項目で,有害作用を副次調査項目として調査していた。モルヒネとフェンタニルの持続皮下投与では悪心の差はなく,ブプレノルフィンはプラセボよりも悪心の人数が少なかった(しかしプラセボ群でもレスキュー薬としてブプレノルフィン舌下錠を使用でき,かつプラセボ群のほうがレスキュー薬の使用が多かった)。フェンタニルはプラセボと同程度,モルヒネまたはオキシコドンはメサドンと同程度であった。投与しているオピオイドの比較では,すべての研究は異なるオピオイドのランダム化比較試験であり,鎮痛効果が主調査項目で,有害作用を副次調査項目として調査していた。悪心・嘔吐の頻度を検定した研究(5 件),頻度を比較した研究(3 件)であった。トラマドールが投与された群〔フェンタニル貼付剤と併用(1 件),単独

CQオピオイドが原因で,悪心・嘔吐のあるがん患者に対して,制吐薬の投与は推奨されるか?

オピオイドが原因*で,悪心・嘔吐のあるがん患者に対して,制吐薬の投与を推奨する。

(強い推奨,弱い根拠に基づく)

18

推 奨

*:オピオイドの初回投与の直後や,増量の直後に悪心・嘔吐があったとき。

1C

CQオピオイドが原因で,悪心・嘔吐のあるがん患者に対して,他のオピオイドへの変更,投与経路の変更は推奨されるか?

オピオイドが原因*で,悪心・嘔吐のあるがん患者に対して,オピオイドの変更,投与経路の変更を条件付きで推奨する。

(弱い推奨,弱い根拠に基づく)制吐薬を投与しても,悪心・嘔吐が緩和しないとき。

19

推 奨

2C条 件