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p.312 抽出テキスト

解 説本臨床疑問に関する臨床研究としては,ランダム化比較試験が77 件ある。モルヒネとプラセボを比較した研究はなかった。異なるモルヒネ製剤の比較研究が40件あった。オピオイドが投与されていない患者(3 件),オピオイドが投与されている患者(32 件)を対象とした研究,オピオイドが投与されている患者と投与されていない患者が混在した研究(4 件),オピオイドの投与が明記されていない(1 件)研究があった。モルヒネの作用時間の異なる製剤を比較(速放性製剤と徐放性製剤:15 件),モルヒネ速放性製剤の投与方法を比較(2 件),徐放性製剤を初回投与したときに速放性製剤とプラセボの併用を比較(1 件),モルヒネ徐放性製剤と他のモルヒネ徐放性製剤の比較(8 件),投与時間を比較(1 件),投与回数を比較(8 件),投与経路を比較(4 件),コカインとアルコールの併用を比較した研究(1 件)があった。モルヒネと他のオピオイドの比較研究が39 件(うち3 件は複数の強オピオイドを比較)あった。NSAIDs と比較(2 件),弱オピオイドと比較(コデインまたはトラマドール1件),トラマドールと比較(5 件),他の強オピオイドと比較(オキシコドン14 件,フェンタニル貼付剤6 件,ブプレノルフィン貼付剤7 件,ヒドロモルフォン3 件,タペンタドール1 件),メサドンと比較(5 件)した研究があった(重複を含む)。▋がん疼痛の緩和モルヒネ速放性製剤と徐放性製剤との比較では,鎮痛効果の差がない(11 件),徐放性製剤が優れた効果(1 件),速放性製剤の投与方法によっても差がない(1 件),不明(4 件:総モルヒネ投与量1 件,満足度のみ1 件,突出痛の出現回数のみ1 件,不明1 件)の研究があった。モルヒネ徐放性製剤と他のモルヒネ徐放性製剤の比較では,鎮痛効果の差がない(20 件),モルヒネ徐放性製剤の経直腸投与のほうが優れた効果(1 件)を示した研究があった。モルヒネ以外の薬剤との鎮痛効果の比較では,NSAIDs と鎮痛効果の差がない(2件),弱オピオイド(コデインまたはトラマドール)よりモルヒネのほうが良好(1件),トラマドールと差がない(2 件),モルヒネのほうが良好(2 件)な研究があった。オキシコドンとは鎮痛効果の差がない(13 件),フェンタニル貼付剤と差がない(6 件),ヒドロモルフォンのほうが良好(1 件),差がない(2 件),タペンタドールと差がない(1 件),メサドンと差がない(4 件),投与量の増量率がメサドンのほうIII章推奨

CQがん疼痛のある患者に対して,モルヒネの投与は推奨されるか?

がん疼痛(中等度から高度)のある患者に対して,モルヒネの投与を推奨する。

(強い推奨,強い根拠に基づく)

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推 奨

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