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p.309 抽出テキスト

付けの隠蔽(コンシールメント)の方法の記載なし(15 件),参加者と医療者の盲検化なし(オープンラベル試験:5 件),アウトカム測定者の盲検化が内容から判断できない(2 件),ITT 解析非実施(5 件),アウトカム不完全報告(脱落率5~20%: 5 件,20%>:6 件),その他のバイアス(単施設研究:7 件,研究資金の記載なし: 13 件,責任著者の所属が製薬会社:1 件)を認めた。NSAIDs とオピオイドを比較した研究では,ランダム化の方法の記載なし(6 件),割り付けの隠蔽(コンシールメント)の方法の記載なし(8 件),参加者と医療者の盲検化なしまたは記載内容から判断できない(3 件),アウトカム測定者の盲検化が内容から判断できない(3 件),ITT 解析非実施(3 件),アウトカム不完全報告(脱落率5~20%:4 件,20%>:4 件),その他のバイアス(単施設研究:4 件,研究資金の記載なし:7 件)を認めた。オピオイドと,オピオイドとNSAIDs の併用を比較した研究では,ランダム化の方法の記載なし(6 件),割り付けの隠蔽(コンシールメント)の方法の記載なし(9件),参加者と医療者の盲検化なしまたは記載内容から判断できない(オープンラベル試験:2 件,記載なし:2 件),アウトカム測定者の盲検化が内容から判断できない(3 件),ITT 解析非実施(3 件),アウトカム不完全報告(脱落率5~20%:3 件, 20%>:2 件),その他のバイアス(単施設研究:8 件,製薬会社の資金:3 件,研究資金の記載なし:2 件)を認めた。NSAIDs,オピオイド,プラセボ,抗うつ薬のいずれかを組み合わせて比較した研究では,ランダム化の方法の記載なし(2 件),割り付けの隠蔽(コンシールメント)の方法の記載なし(3 件),参加者と医療者の盲検化なしまたは記載内容から判断できない(1 件),アウトカム測定者の盲検化が内容から判断できない(1 件), ITT 解析非実施(1 件),アウトカム不完全報告(脱落率5~20%:1 件,20%>: 1 件),その他のバイアス(単施設研究:2 件,製薬会社の資金:1 件,研究資金の記載なし:2 件)を認めた。

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これまでの研究では,NSAIDs の単独投与は,高度の痛みを除いて,プラセボと比較して鎮痛効果は強かった。異なるNSAIDs 同士の比較では,鎮痛効果は同程度であった。NSAIDs とオピオイドとの比較では,短期間であればオピオイドと鎮痛効果は同程度であった。NSAIDs とオピオイドを併用すると,オピオイドを単独投与するよりも,より鎮痛効果は強く,オピオイドの使用量(経時的に増量した投与量)が少なくなった。観察期間中のNSAIDs の有害作用は,オピオイドと比較すると少なく,オピオイドと併用すると多かった。しかし,観察期間が短いことから,十分に有害作用(胃,十二指腸潰瘍を含む胃腸障害,腸管出血をはじめとする消化器症状)が評価されていない可能性がある。一方で,観察期間が数時間から1 週間未満の研究は,本ガイドラインでは採用したが,鎮痛効果や治療効果は臨床疑問に直接対応しているとはいえない。以上より,軽度のがん疼痛のある患者に対して,NSAIDs の投与(初回投与)を推奨する。また,オピオイドが投与されているにもかかわらず十分な鎮痛効果が得られない,または有害作用のためオピオイドを増量できないとき,オピオイドとNSAIDs の併用を条件付きで推奨する。