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p.160 抽出テキスト

投与(1 件)〕で,悪心・嘔吐が多かった。モルヒネは,オキシコドン(1 件),ブプレノルフィン(ただし,両群ともトラマドールを併用:1 件)よりも悪心・嘔吐が多かった。投与経路の比較では,すべての研究は,モルヒネの異なる投与経路のランダム化比較試験であり,鎮痛効果が主調査項目で,有害作用を副次調査項目として調査していた。坐剤は徐放性製剤に比べて悪心が少ない(1 件),差がない(1 件)研究があり,徐放性製剤と皮下注射は差がない(1 件)研究があった。換算比の比較は,モルヒネとヒドロモルフォンの換算比を比較したランダム化比較試験で,鎮痛効果が主調査項目で,有害作用を副次調査項目として調査していた。悪心・嘔吐の頻度は報告されているが,検定はされていなかった。モルヒネ比1:8換算のヒドロモルフォンのほうが,モルヒネ比1:5 と比較して悪心・嘔吐が高率であった。▋QOL,有害作用QOL を評価した研究(3 件)があった。制吐薬によるQOL について評価された研究(1 件)は,プロクロルペラジンとプラセボとの比較でQOL(EORTC‒C15‒ PAL)に差がなかった。制吐薬の有害作用が評価された研究(2 件)では,プロクロルペラジンで,便秘,傾眠,食欲不振が報告されているが,有害作用の差は検定されていない。メトクロプラミド,オンダンセトロンで,人数のみ記載があるが,有害作用の差は検定されていないため,評価できなかった。▋バイアスリスクランダム化の方法の記載なし(11 件),割り付けの隠蔽(コンシールメント)の方法の記載なし(13 件),参加者と医療者の盲検化なし(9 件),アウトカム測定者の盲検化が内容から判断できない(9 件),アウトカム不完全報告(脱落率5~20%: 9 件,20%>:4 件),早期試験中止(患者のリクルートが困難:1 件),その他のバイアス〔製薬会社の資金:8 件,製薬会社からの薬剤の提供:5 件(資金提供と重複が3 件),単施設研究:4 件〕を認めた。

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これまでの研究では,オピオイド投与と同時に制吐薬を定期投与しても,プラセボと比較して悪心・嘔吐は同程度であった。また,オピオイドによる悪心・嘔吐がある患者に対して制吐薬を投与した試験では,途中で試験が中断されたため,臨床的に意味のある効果の差は検出力が十分ではなかった。オピオイドの変更では悪心・嘔吐は同程度であった。またトラマドール,モルヒネは他のオピオイドと比較して,悪心・嘔吐が多かった。オピオイドの投与経路の違いでは,悪心・嘔吐は同程度であった。これまでの研究では,制吐薬の治療効果を評価した,質の高い研究は不足しており,臨床疑問について明確な推奨ができないため,委員会での議論の結果を重視した。委員会では,オピオイドが原因で,悪心・嘔吐のあるがん患者に対する制吐薬の投与は臨床現場では一般的で,推奨すると結論した。しかし,どの制吐薬の投与を推奨するかについては,合意に至らなかった。さらに,オピオイド投与中のがん患者の悪心・嘔吐に対して,制吐薬を投与しても悪心・嘔吐が緩和しないとき,オピIII章推奨