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p.138 抽出テキスト

解 説本臨床疑問に関する臨床研究としては,ランダム化比較試験が10 件ある。オピオイドが投与されていない患者(7 件),オピオイドを含む鎮痛薬が投与されている患者(3 件)が対象となった研究があった。トラマドールと,コデインまたはhydrocodone(1 件),ジヒドロコデイン(1 件),モルヒネ(4 件),オキシコドン(1 件),ブプレノルフィン(1 件),プラセボ(1件)を比較した研究があった。トラマドールの製剤同士を(徐放性製剤と坐剤)を比較した研究(1 件)があった。▋がん疼痛の緩和トラマドールは,他の鎮痛薬と鎮痛効果の差がない(8 件),トラマドールのほうが鎮痛効果が劣る(1 件:ジヒドロコデインと比較)研究があった。単回投与でプラセボと比較して,鎮痛効果が優る研究(1 件)があった。▋QOL,有害作用QOL を評価した研究(2 件)では,認知機能が対照薬(ジヒドロコデイン)より良かった研究(EORTC QLQ‒C30),対照薬(モルヒネ)と差がない研究があった(EORTC QLQ‒C30)。有害作用が評価された研究(10 件)のうち,コデインまたはhydrocodone+アセトアミノフェンと比較して,嘔吐,食欲不振,脱力感,めまいがトラマドールで多かった。プラセボと比較して,易疲労性がトラマドールで多かった。モルヒネと比較して差がない(2 件),モルヒネと比較してトラマドールのほうが,排尿困難,発汗,めまいが少ない研究があった(1 件)。悪心と便秘はモルヒネと比較してトラマドールのほうが少なかった(1 件)。オキシコドンと比較して,副作用(眠気,悪心・嘔吐,発疹)の発現率がトラマドールで少なかった(1 件)。▋バイアスリスクランダム化の方法の記載なし(3 件),割り付けの隠蔽(コンシールメント)なし(5 件),参加者と医療者の盲検化ができない(薬剤の違いで割り当てがわかるまたはオープンラベル試験:4 件),アウトカム測定者の盲検化が内容から判断できない(5 件),ITT 解析非実施(6 件),アウトカム不完全報告(脱落率5~20%:5 件, 20%>:3 件),選択的アウトカム報告(1 件),その他のバイアス(単施設研究:4件,研究資金の記載なし:4 件,製薬会社の資金:4 件)を認めた。III章推奨

CQがん疼痛のある患者に対して,トラマドールの投与は推奨されるか?

がん疼痛(中等度)のある患者に対して,トラマドールの投与を条件付きで推奨する。

(弱い推奨,中等度の根拠に基づく)患者の選好,医療者の判断,医療現場の状況で,強オピオイドが投与でき

ないとき。

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推 奨

2B条 件