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p.132 抽出テキスト

度であった。コデインと比べて悪心が軽度(1 件),メサドンと比べて眠気,便秘,口渇が同等(2 件)であった。ヒドロモルフォン(経口)と比べて,嘔吐が軽度(1件)であった。プレガバリンと比較して,フェンタニルのほうが悪心,傾眠,めまいが重度(1 件)であった。ヒドロモルフォン,ブプレノルフィン貼付剤と比較して,便秘,悪心が同程度(1 件)であった。▋バイアスリスクランダム化の方法の記載なし(7 件),割り付けの隠蔽(コンシールメント)の方法の記載なし(8 件),参加者と医療者の盲検化なしまたは記載なし(オープンラベル試験:14 件),アウトカム測定者の盲検化なしまたは記載なし(オープンラベル試験:14 件),ITT 解析非実施(10 件),アウトカム不完全報告(脱落率5~20%: 11 件),その他のバイアス(製薬会社の資金:5 件,研究資金の記載なし:3 件)を認めた。

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これまでの研究では,オピオイド間の換算比を適切に設定すれば,フェンタニル貼付剤は,他の強オピオイドと鎮痛効果は同程度であった。有害作用は便秘がモルヒネよりも少なかった。他の系統的レビューでは,フェンタニルと他の強オピオイドを比較して,便秘以外の有害作用(悪心,腹痛,消化管出血,混乱)は,メタアナリシスができなかったと結論している(Hadley 2016)。以上より,がん疼痛(中等度から高度)のある患者に対して,フェンタニル貼付剤の投与を推奨する。また,委員会でフェンタニル注射剤は,初回投与のオピオイドとして投与を推奨すると結論した。次に,委員会では,強オピオイドが投与されていない患者に対する,フェンタニル貼付剤の初回投与について議論した。これまでの研究では,強オピオイドが投与されていない患者に対する観察研究(7件)では,12~25μg/hr*のフェンタニル貼付剤が初回投与のオピオイドとして投与されていた。また,有害作用のうち62%は軽度であったが,患者の8~11%が有害作用のため治療を中止した(Kang 2015, Mercadante 2010)。委員会では,フェンタニル貼付剤の初回投与は,投与が簡便であること,他の強オピオイドより有害作用(便秘)が軽いこと,非経口投与であることの利点があることから,最小投与量(6.25μg/hr*),医療環境(投与後は頻回に観察できる),患者の臨床的な状況(認知症,せん妄,在宅療養中で注射剤の使用が不向き,衰弱,消化管閉塞などで経口投与ができない)を加味して慎重に初回投与してよいと結論した。以上より,投与後に,傾眠,呼吸抑制の重篤な有害作用の有無を継続して観察できるとき,初回投与薬として,フェンタニル貼付剤の投与を条件付きで推奨する。

【引用文献】1) Nosek K, Leppert W, Nosek H, et al. A comparison of oral controlled‒release morphine and oxycodone with transdermal formulations of buprenorphine and fentanyl in the treatment of severe pain in cancer patients. Drug Des Devel Ther 2017;11:2409‒19 2) Corli O, Floriani I, Roberto A, et al.;CERP STUDY OF PAIN GROUP. Are strong opioids

equally effective and safe in the treatment of chronic cancer pain? A multicenter randomized *:本ガイドライン作成時の,本邦でのフェンタニル貼付剤の最小投与量は6.25 μg/hr である(2019 年11 月9 日現在) III章推奨