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p.131 抽出テキスト

解 説本臨床疑問に関する臨床研究としては,ランダム化比較試験が14 件ある。強オピオイドが投与されていない患者(7 件),強オピオイドが投与されている患者(7 件)が対象であった。すべての研究で,フェンタニル貼付剤が投与されていた。フェンタニル注射剤の研究はなかった。フェンタニルと,プラセボ(1 件),コデイン(2 件),別のフェンタニル製剤(1件),モルヒネ(6 件),オキシコドン(2 件),メサドン(3 件),ヒドロモルフォン(1 件),ブプレノルフィン(3 件),プレガバリン(1 件)(重複あり)の鎮痛効果を比較した研究であった。▋がん疼痛の緩和すべての研究で,フェンタニルと,他の強オピオイドとの鎮痛効果の差はなかった(10 件)。アセトアミノフェンとコデインの併用よりも,鎮痛効果は強く(2 件),フェンタニル貼付剤の違いにより鎮痛効果の差はなかった(1 件)。神経障害性疼痛に対しては,プレガバリンよりも鎮痛効果は劣っていた(1 件)。▋QOL,有害作用QOL を評価した研究(8 件)では,日常生活動作,睡眠の質,QOL 尺度〔GPE (global perceived effect), EuroQol5D,WHO scale EORTC,ECOG,G‒BPI〕で測定された。歩行,通常の仕事への影響はモルヒネがフェンタニルより良好(1 件),日常動作の制限と夜間の睡眠は,フェンタニルがモルヒネより良好(1 件),GPE がモルヒネと同等(1 件),メサドンが良好(1 件),G‒BPI はフェンタニルがアセトアミノフェン,コデイン,放射線治療より良好(1 件),差がなかった(4 件)研究があった。有害作用が評価された研究(14 件)では,他のオピオイドと比較して,フェンタニルのほうが幻覚,錯乱(1 件),モルヒネと比べて悪心(1 件),便秘(2 件)が軽

CQがん疼痛のある患者に対して,フェンタニルの投与は推奨されるか?

がん疼痛(中等度から高度)のある患者に対して,フェンタニルの投与を推奨する。

(強い推奨,中等度の根拠に基づく) がん疼痛(中等度から高度)のある患者に対して,初回投与薬として,フェンタニル貼付剤の投与を条件付きで推奨する。

(弱い推奨,弱い根拠に基づく)投与後に,傾眠,呼吸抑制の重篤な有害作用の有無を継続して観察できる

とき。

6

推 奨

1B

2C条 件