p.128 抽出テキスト
解 説本臨床疑問に関する臨床研究としては,ランダム化比較試験が26 件ある。オキシコドンとプラセボを比較した研究はなかった。強オピオイドが投与されていない(3件),投与されている患者が対象の研究(23 件)であった。オキシコドンと,別のオピオイド〔モルヒネ(14 件),フェンタニル(3 件),ブプレノルフィン(2 件),タペンタドール(1 件),ヒドロモルフォン(2 件),コデイン(1 件),oxymorphone(1 件),重複あり〕または作用時間の異なるオキシコドンと鎮痛効果を比較した研究(7 件)であった。▋がん疼痛の緩和すべての研究でオキシコドン徐放性製剤とその他のオピオイド,作用時間の異なるオキシコドンとの鎮痛効果に差はなかった。▋QOL,有害作用QOL を評価した研究はなかった。有害作用(便秘,眠気,悪心・嘔吐など)が評価された研究(13 件)では,頻度は集計されているが,検定されておらず,有害作用(便秘,眠気,悪心・嘔吐)の程度,頻度を対照薬と比較できない(3 件),モルヒネと差がない(7 件)研究があった。オキシコドンのほうが,重度の筋痙攣性ミオクローヌスが少ない(1 件),便秘が有意に多く,嘔吐が有意に少ない(1 件),オキシコドン徐放性製剤のほうが,速放性製剤よりも頭痛が少ない(1 件)研究があった。▋バイアスリスクランダム化の方法の記載なし(18 件),割り付けの隠蔽(コンシールメント)の方法の記載なし(19 件),参加者と医療者の盲検化なし(11 件:オープンラベル試験8 件),アウトカム測定者の盲検化が内容から判断できない(12 件),アウトカム不完全報告(脱落率5~20%:10 件,20%>:10 件),選択的アウトカム報告(有害作用の記載が十分ではない:4 件),その他のバイアス(単施設研究:11 件,製薬会社の資金:10 件)を認めた。 ** これまでの研究では,オピオイド間の換算比を適切に設定すれば,オキシコドンと他の強オピオイドを比較した場合,作用時間の異なるオキシコドン同士を比較した場合に鎮痛効果は同程度であった。有害作用は(便秘,眠気,悪心・嘔吐)他の強オピオイドと同程度であった。以上より,がん疼痛(中等度から高度)のある患者に対して,オキシコドンの投III章推奨 CQがん疼痛のある患者に対して,オキシコドンの投与は推奨されるか? がん疼痛(中等度から高度)のある患者に対して,オキシコドンの投与を推奨する。 (強い推奨,中等度の根拠に基づく) 5 推 奨 1B