p.121 抽出テキスト
が良好(1 件)な研究があった。▋QOL QOL を評価した研究(異なるモルヒネ製剤:10 件)では,活動度,気分,睡眠の質,FACT‒G,HRQOL‒QLQ‒C30 で差がない(8 件),モルヒネ徐放性製剤と他のモルヒネ徐放性製剤を比較し,新薬のほうが睡眠の質・身体的/精神的障害の改善率,well‒being が高かった(1 件),モルヒネ徐放性製剤のほうが速放性製剤よりも,QOL スコアが高かった(1 件)研究があった。他剤との比較(4 件)では,弱オピオイドよりモルヒネ群が良かった(ESAS のwell being)(1 件),フェンタニル貼付剤と比較して,歩行,通常の仕事の影響はモルヒネが(1 件),日常動作の制限と夜間の睡眠はフェンタニルがモルヒネより(1件)良好,GPE(global perceived effect)がモルヒネと(1 件)同等,ブプレノルフィン貼付剤のほうが,モルヒネ徐放性製剤よりも改善した(SF36:1 件)研究があった。▋有害作用有害作用を評価した研究(異なるモルヒネ製剤:38 件)では,便秘,悪心・嘔吐,口渇,尿閉,日中の眠気,めまいなどに差がない(34 件),モルヒネ徐放性製剤の直腸投与のほうが,経口投与に比べて,悪心が少ない(1 件),硬膜外モルヒネ投与のほうが,経口投与に比べて,悪心・嘔吐が少ない(1 件),速放性製剤のほうが,徐放性製剤に比べて,眠気が軽度(1 件),徐放性製剤の違いにより,有害作用に差がある(1 件)研究があった。他剤と比較した研究では,弱オピオイドと差がない(1 件),NSAIDs と比較して悪心・嘔吐が多い(1 件),すべての副作用が多い(1 件),トラマドールと比較して差がない(2 件),悪心が多い(1 件),オキシコドンと比較して差がない(7 件),フェンタニル貼付剤と比較して悪心(1 件),便秘(2 件)が多い,ブプレノルフィン貼付剤と比較してめまい,便秘,悪心が多い(1 件),ブプレノルフィン注射と比較して眠気,悪心・嘔吐が少ない(1 件),ヒドロモルフォンと比較して便秘,悪心・嘔吐が多い(1 件),タペンタドールと比較してすべての副作用が多い(1 件),便秘,嘔吐が多い(1 件),メサドンと比較して差がない(単回投与:1 件),口渇が多い(2 件)研究があった。▋バイアスリスクランダム化の方法の記載なし(28 件),両群のベースラインの不均衡あり(2 件),割り付けの隠蔽(コンシールメント)の方法の記載なし(36 件),参加者と医療者の盲検化なし(オープンラベル試験:16 件),アウトカム測定者の盲検化なし(13件),ITT 解析非実施(25 件),アウトカム不完全報告(脱落率5~20%:21 件, 20%>:12 件),その他のバイアス(単施設研究:15 件,製薬会社の資金:18 件,研究資金の記載なし:9 件)を認めた。 ** これまでの研究では,異なるモルヒネ製剤(経口投与)の比較では,鎮痛効果は同程度であった。また弱オピオイド,トラマドールより鎮痛効果は強かった。他の強オピオイドと比較すると,適切な換算比で変更すれば,鎮痛効果は同程度であった。有害作用は,異なるモルヒネ製剤(経口投与)の比較では,同程度であった。また,モルヒネの投与後は,軽度の痛み(VAS 30/100 mm 以下)に緩和された