p.240 抽出テキスト
1 作成過程 1 作成過程 表1 文献の適格基準 ・成人を対象としている・日本語または英語で記載されている・主な対象患者はがん患者である※・国内で利用できる方法・薬物である・系統的レビュー、メタアナリシス、無作為化比較試験、または前向きの観察的研究・前後比較研究 である・抗がん治療(外科治療、化学療法、放射線治療)の効果としての痛みをみているもの、および、処置 に伴う痛みをみているものは除外する。 ※該当論文がほとんどない神経障害性疼痛やせん妄などの項目については非がん患者を対象とした研究も含めて検討 したが、対象患者はがん患者であるか、非がん患者であるかを区別して記述した。 本ガイドラインは、日本緩和医療学会の「緩和医療ガイドライン作成委員会 がん疼痛ガイドライン作業部会」(以下、委員会)が、2001年に発行された「診療ガイドラインの作成の手順」(福井次矢・丹後俊郎)に準じて作成した。エビデンスのレベルと推奨の強さに関しては、緩和ケアの性質やガイドラインの研究に関する現状を考慮し、後述のように定めた。作成後、AGREE 評価法(2001)による評価を行った。 日本緩和医療学会において委員会を組織し、ガイドラインの作成のための手順を作成にした。次に、各委員から臨床疑問案を収集し、委員会において臨床疑問を作成した。続いて、委員が分担して、系統的文献検索を行い該当文献を収集し、基準を満たす論文を抽出し、臨床疑問に対する原案を作成した。原案は、デルファイ法に従って合意が得られるまで修正した。さらに、外部委員の評価を得た後に、再びデルファイ法を行い最終版を作成した。 収集した臨床疑問案をPECO 形式(P:患者、E:暴露、C:比較、O:結果)に定式化した。定式化された臨床疑問を解決できる臨床研究が存在しなかった場合には、より包括的な臨床疑問を作成した。合計65の臨床疑問をおいた。 臨床疑問ごとに行った。文献のソースは、1PUBMEDを用いた系統的文献検索(詳細はP227,IV-2 文献の検索式の項参照)とそのrelated articles、22000 年1月1日〜2008 年7月31日までのJournal of Pain and Symptom ManagementおよびPalliative Medicineのhand search、3Cochrane databaseのPaPaS category(Cochrane Pain, Palliative and Supportive Care)の該当項目、4委員会で参考資料として選択したガイドラインと教科書に引用されている文献、および作成委員のデータベースとそれらの引用文献とした。これらから、担当者が適格基準(表1)に満たすものをすべて選択した。製薬会社などからの資金提供を 1 概 要 2 臨床疑問の設定 3 系統的文献検索