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p.219 抽出テキスト

III章推奨

膵臓がんなどによる上腹部の痛みのある患者に対して、行うべき評価は何か?

痛みの原因の評価と痛みの評価を行う(P24,II-2 痛みの包括的評価の項参照)。

1)痛みの原因を身体所見や画像検査から評価する痛みの原因として、がんによる痛み以外の可能性も含めて評価する。身体所見、画像検査(単純X 線、CT、MRIなど)から、原因となる病態の評価を行う。がん以外の原因として、胃十二指腸潰瘍、胆のう炎、膵炎などが考えられる場合には、原因の治療を検討する。がんによる痛みの場合、がんに対する治療(化学療法、放射線治療など)の適応を検討する。腹腔神経叢ブロックの施行を検討する場合には、腹腔神経叢周囲の腫瘍浸潤の程度が問題となる。鎮痛効果を確実に得るためには、腹腔神経叢周囲に適度なスペースがある時期に神経ブロックを行うことが望ましいため、CT 検査などにより、後腹膜腔が腫瘍の腫大により充満されていないかを確認する。

2)痛みの評価を行う痛みの日常生活への影響、痛みのパターン(持続痛か突出痛か)、痛みの強さ、痛みの部位、痛みの経過、痛みの性状、痛みの増悪因子と軽快因子、現在行っている治療の反応、および、レスキュー・ドーズの効果と副作用について評価する。さらに、鎮痛薬以外の鎮痛手段(神経ブロックなど)を患者が希望するかどうかを確認する。

臨床疑問49

推 奨

膵臓がんなどによる上腹部の痛みのある患者に対して、非オピオイド鎮痛薬・オピオイドによる疼痛治療は、プラセボに比較して痛みを緩和するか?

膵臓がんなどによる上腹部の痛みのある患者に対して、非オピオイド鎮痛薬・オピオイドによる疼痛治療は、痛みを緩和する。膵臓がんなどによる上腹部の痛みのある患者に対して、非オピオイド鎮痛薬・オピオイドによる疼痛治療を行う。1B (強い推奨、低いエビデンスレベル)

解 説本臨床疑問に関連した臨床研究として、膵臓がんなどによる上腹部の痛みに限定して非オピオイド鎮痛薬・オピオイドによる疼痛治療の効果を評価した無作為化比較試験、前後比較研究はない。膵臓がんなどによる上腹部の痛みを含むがん疼痛に対して、WHO方式がん疼痛治療法が有用であることが複数の観察研究で示唆されている(P31,II-3 WHO方式がん疼痛治療法の項参照)。

臨床疑問50

推 奨

解 説