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p.216 抽出テキスト

骨転移による痛みのあるがん患者に対して、ビスホスホネートは、プラセボに比較して痛みを緩和するか?

骨転移による痛みのあるがん患者に対して、ビスホスホネートは、投与後4〜12 週では鎮痛効果がある。投与後4 週以内では鎮痛効果があるという根拠はない。骨転移による痛みのあるがん患者に対して、予測される生命予後を検討したうえで鎮痛を目的としてビスホスホネートを投与する。 2B (弱い推奨、低いエビデンスレベル)

解 説本臨床疑問に対する臨床研究としては、無作為化比較試験30 件を含む系統的レビューがある(Petcuら1))。(1)投与後4〜12 週の効果ビスホスホネート投与後4 週から12 週での有効率については8 件で検討されている。有効の定義は、それぞれの研究で16点のスコア方式において、2 回以上連続して1点以上減少あるいは1回の測定で2点以上減少、20 〜5 段階のスコア方式において、2 回以上連続してスコアが20%以上減少、3無痛になった場合などと異なっている。これらを原著の定義のまま「有効」とした場合、4 週において有効であった患者数は、ビスホスホネート治療群214例中40 例(18%)、対照群194例中18例(9%)で、NNT11(95%信頼区間:6 〜36)であった。一方、12 週においては、ビスホスホネート治療群317例中103 例(32%)、対照群317例中55 例(17%)で、NNTは7(95%信頼区間:5 〜12)であった。副作用は、治療群の16%、対照群の15%に嘔気・嘔吐を認めたが有意差はなかった。副作用による治療中断は、治療群の6%、対照群の0.6%に生じ、治療中止を要するような有害事象に関するNNHは16(95%信頼区間:12 〜27)であった。(2)投与後4週以内の効果投与後4 週以内の鎮痛効果に関する臨床研究としては、無作為化比較試験、前後比較研究はなく、pamidronate 投与後6日目に鎮痛効果を得たという症例報告がある程度である(Eugenら)。

臨床疑問48

推 奨

解 説本臨床疑問に関する無作為化比較試験、前後比較研究はともにないが、骨転移による痛みを含むがん疼痛に対するWHO方式がん疼痛治療法の有用性を示した複数の観察研究がある(P31,II-3 WHO方式がん疼痛治療法の項参照)。

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以上より、骨転移による痛みに対して、非オピオイド鎮痛薬・オピオイドによる疼痛治療は有効であると考えられる。したがって、本ガイドラインでは、骨転移による痛みに対して、非オピオイド鎮痛薬・オピオイドによる疼痛治療を行うことを推奨する。