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page 205

p.205 抽出テキスト

III章推奨

がんによる神経障害性疼痛のある患者に対して、行うべき評価は何か?

痛みの原因の評価と痛みの評価を行う(P24,II-2 痛みの包括的評価の項参照)。

解 説1)痛みの原因を身体所見や画像検査から評価する神経障害性疼痛は、中枢神経系・末梢神経系の障害によって引き起こされる。原因は、1がんによる神経障害性疼痛、2がん治療による神経障害性疼痛、3がん・がん治療と直接関係のない神経障害性疼痛がある。これらは原因によって対処する方法が異なる。本ガイドラインの薬物療法では、「がんによる神経障害性疼痛」を扱う。(1)がんによる神経障害性疼痛脊髄圧迫症候群、腕神経叢浸潤症候群、腰仙部神経叢浸潤症候群、悪性腸腰筋症候群などが含まれる(P14,II-1がん疼痛の分類・機序・症候群の項参照)。薬物療法を行うとともに、外科治療、化学療法、放射線治療の適応について検討する。

臨床疑問42

推 奨*:痛みの包括的評価本ガイドラインでいう「痛みの包括的評価」とは、1痛みの原因の評価と2痛みの評価からなる。痛みの原因の評価とは、身体所見や画像検査から痛みの原因を診断することであり、疼痛治療に加えて原因に対する治療が必要かどうかの判断などに役立てることができる。痛みの評価とは、患者の自覚症状としての痛みの強さや生活への影響、治療効果を評価するものであり、これを行うことで、患者に合わせた疼痛治療を計画することができるようになる。P24 参照。

●フローチャート

●併用・変更●神経ブロック

抗けいれん薬抗うつ薬NMDA受容体

拮抗薬抗不整脈薬コルチコステロイド

●鎮痛補助薬の副作用や、痛みの病態から鎮痛補助薬を選択する

●原因に応じた対応

●痛みの包括的評価* (痛みの原因の評価、痛みの評価)

●非オピオイド鎮痛薬・オピオイド(P104,III-1共通する疼痛治療の項参照)

痛みの原因の評価と痛みの評価を行い、原因に応じた対応を行う。特に脊髄圧迫症候群が疑われる場合には、疼痛治療のみならず原因の評価と対応を行う。疼痛治療としては非オピオイド鎮痛薬・オピオイドを投与する。効果が不十分な場合は、抗けいれん薬、抗うつ薬、抗不整脈薬、NMDA受容体拮抗薬、コルチコステロイドの中から、副作用と病態から患者に最も適した鎮痛補助薬を選択して投与する。コルチコステロイドは脊髄圧迫症候群など神経への圧迫や炎症による痛みの場合に検討する。1種類の鎮痛補助薬を増量しても十分に効果がない場合には、他の鎮痛補助薬への変更や併用、または神経ブロックの適応について専門家に相談する。