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p.15 抽出テキスト

腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドラインの概要

1 3.使用した論文の選択とエビデンスレベルと推奨グレード

診療ガイドラインの作成はMinds の推奨する手順によって行った.ガイドライン作成委員会で協議のうえ,造影剤腎症に関連するテーマ(2~10 章)ごとにクリニカルクエスチョン(CQ)の修正・追加を決定した.各ワーキンググループは担当するCQ に対して,2011 年9 月~2017 年3 月末までの期間の論文を,文献データベースとしてPubMed,MEDLINE,The Cochrane Library,医学中央雑誌を使用して検索・抽出し,批判的吟味を行った.なお,2017 年4 月以降の論文についても,ガイドライン作成委員会の中で,必要に応じて追加した.エビデンスとして採用した文献に関してはエビデンスレベルを付けるとともに,アブストラクトテーブルに追加した.なお,2012 年に発行された本ガイドラインは,2007 年版のMinds ガイドラインが推奨する手順によって作成されているため,以前のCQ を改訂する場合は2007 年版のMinds ガイドラインが推奨する手順によって作成した.第4 章のCQ(CQ4‒1~3)と第6 章のCQ6‒1~3 と

CQ6‒5,新たに追加されたCQ3‒12,CQ5‒7 は「Minds ガイドライン作成の手引き2014」と

「Minds 診療ガイドライン作成マニュアル2017」の推奨する手順によって作成された.本ガイドラインでは,2種類のエビデンスと推奨の評価法が混在していることをご了承いただきたい.なお,アブストラクトテーブルは,CQ によりエビデンスの総体を評価する新しい書式と旧いガイドラインのアブストラクトテーブルの書式のいずれかを用いた. CQ に対する回答に対して,エビデンスレベルと推奨グレードを記載した.Minds 2017 年の推奨する手順に従って作成されたCQでは,エビデンスの強さと推奨の強さを併せて記載した.エビデンスレベルと推奨グレードを以下に記載する.

Minds(2007)の推奨とエビデンスレベル

・ エビデンスレベルレベルI:システマティックレビュー/RCT のメタ解析レベルII:1 つ以上のランダム化比較試験レベルIII:非ランダム化比較試験レベルIVa:コホート研究レベルIVb:症例対照研究,横断研究レベルV:症例報告,ケースシリーズレベルVI:患者データに基づかない,専門委員会や専門家個人の意見・ 推奨グレードグレードA:強い科学的根拠があり,行うように強く勧められるグレードB:科学的根拠があり,行うように勧められるグレードC1:科学的根拠はないが,行うように勧められるグレードC2:科学的根拠はないが,行うように勧められないグレードD:無効性あるいは害を示す科学的根拠があり,行わないように勧められる各CQ に対する回答およびその推奨グレードの決定に際しても,デルファイ法を採用した.本書を使用する場合には,エビデンスレベルよりもCQ に対する回答の推奨グレードを重視していただきたい.推奨グレードにはエビデンスレベルだけでなく,エビデンスの質や臨床的重要性,害やコストに関する情報,保険適用があるか,国内で販売されているかなどに応じた判断も含まれている.