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p.59 抽出テキスト

することが推奨されている。英国胸部疾患学会ガイドライン 1)では,厚さ10 mm を超える胸水または胸水の増量を認める場合や症状が軽快しない場合は,診断のためのサンプリングを推奨している。膿胸の診断には画像所見のみならず検体をサンプリングし,細菌培養,グラム染色,生化学的検査(pH や血糖値)からの総合的診断が有用である。胸膜感染患者では血液培養以外に細菌を認めない場合もあることから,血液培養の施行も重要である。抗菌薬の投与とドレナージにて5~7 日以内に改善がみられない(胸水の増量や症状が軽快しない)場合には,外科的手術も考慮する 1)。

膿胸に対する侵襲的処置である経皮的ドレナージと開胸ドレナージについて,Redden らはシステマティックレビュー(2017 年,対象者数計391 名)を行い,いずれの方法も合併症に有意差を認めなかったことを報告している 3)。

(12)実施に関わる検討事項

膿胸の形状(単房性,多房性),大きさや肺実質の胸膜への癒着,ならびに患者の重篤度による,侵襲的処置(開胸・経皮的ドレナージ)により,益と害のバランスが異なる可能性がある。

(13)今後の研究の可能性

膿胸による敗血症患者の侵襲的処置(開胸・経皮的胸腔ドレナージ)に関するRCT がないことが明らかになり,侵襲的処置が死亡率に与える影響について検証するRCT の実施が望まれるが,患者の病態[膿胸の形状(単房性,多房性),大きさや肺実質の胸膜へ

の癒着,ならびに患者の重篤度など]は均一ではなく,RCT の実施は困難と思われる。今後は,実施のタイミングや方法がアウトカムに及ぼす影響について検証するRCT の早期実施が望まれる。

文 献

1) Davies HE, Davies RJO, Davies CWH, et al: Management of pleural infection in adults: British Thoracic Society Pleural Disease Guideline 2010. Thorax. 2010; 65: ii41-53. 2) Colice GL, Curtis A, Deslauriers J, et al: Medical and surgical treatment of parapneumonic effusions : an evidence-based guideline. Chest. 2000; 118: 1158-71. 3) Redden MD, Chin TY, van Dr iel ML: Surgical versus non-surgical management for pleural empyema. Cochrane Database Syst Rev. 2017; 3: CD010651.

Table 3-8-1 判断の要約

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