p.55 抽出テキスト
(12)実施に関わる検討事項 一度に広範囲に外科的デブリードマン術を行う場合と,段階的に外科的デブリードマン術を行う場合とで,益と害のバランスが異なる可能性がある。 (13)今後の研究の可能性 壊死性軟部組織感染症による敗血症患者に対して,外科的デブリードマン術による感染源のコントロールに関するRCT が存在しないことが明らかとなった。壊死性軟部組織感染症は,時に急速に進行するため(溶連菌感染症などでは急速に進行することがある),外科的デブリードマン術が遅れると致死的となる可能性がある 3)。そのため,外科的デブリードマン術を行わないという選択を強要することは難しく,今後もRCT の実施は困難ではないかと考える。また,全身麻酔に伴う循環動態への影響が考えられるため,外科的デブリードマン術を行うタイミングや,1 回の外科的デブリードマン術を行う処置の範囲などについては,今後さらに検討が必要である。 文 献 1) Rhodes A, Evans LE, Alhazzani W, et al: Surviving Sepsis Campaign: International Guidelines for Management of Sepsis and Septic Shock: 2016. Crit Care Med. 2017; 45: 486-552. 2) Stevens DL, Bisno AL, Chambers HF, et al: Practice guidelines for the diagnosis and management of skin and soft tissue infections: 2014 update by the infectious diseases society of America. Clin Infect Dis. 2014; 59: 147-59. 3) Nawijn F, Smeeing DPJ, Houwert RM, et al: Time is of the essence when treating necrotizing soft tissue infections: A systematic review and meta-analysis. World J Emerg Surg. 2020; 15: 4. Table 3-6-1 判断の要約 -S 53-