p.48 抽出テキスト
(9)判断の要約(Table 3-4-1-2) (10)推奨グレーディング決定の工程 修正RAND 法を用いた投票によって,中央値8,見解不一致指数0.164 の結果となり,委員会で採択された(7 点以上:87.5%)。 (11)関連する他の診療ガイドラインにおける推奨 感染性膵壊死は早期感染源コントロール介入の一般原則が該当しない。急性膵炎診療ガイドライン2015第4 版 1)においても,介入タイミングの原則についての明確な見解が述べられていない。 (12)実施に関わる検討事項 感染性膵壊死全例に対する標準的治療として,早期介入は行わないことが望まれる。ただし,1 つの小さなRCT の結果に基づいた推奨であるため,感染源のコントロールを行わず全身状態が悪化する場合などでは,早期に侵襲的なインターベンション治療を行うことが必要な場合もあるため,症例や状況に応じた適応判断を否定するものではない。 (13)今後の研究の可能性 全身状態の悪化についての評価とインターベンションのタイミングの検証が必要と考えられる。また,感染性膵壊死に対する感染源のドレナージ方法に関しては,侵襲度の異なるいくつかのアプローチ方法があり,近年では治療効果に従って段階的に侵襲の強度を強めていくアプローチ(step-up approach)など,いくつかの新しい治療戦略も報告されてきており 2, 3),現 状では治療侵襲度と治療効果の関連についての評価は定まっていない。臨床現場でもドレナージのアプローチ方法については多様性があり,head-to-head の直接比較だけでは評価が困難になっている。 文 献 1) 急性膵炎診療ガイドライン2015 改訂出版委員会: 急性膵炎診療ガイドライン2015(第4 版). 金原出版, 東京, 2015. 2) Hollemans RA, Bakker OJ, Boermeester MA, et al: Superiority of Step-up Approach vs Open Necrosectomy in Long-term Follow-up of Patients With Necrotizing Pancreatitis. Gastroenterology. 2019; 156: 1016-26. 3) van Brunschot S, van Grinsven J, van Santvoort HC, et al: Endoscopic or surgical step-up approach for infected necrotising pancreatitis: a multicentre randomised trial. Lancet. 2018; 391: 51-8. Table 3-4-1-2 判断の要約 -S 46-