p.38 抽出テキスト
11) Angeletti S, Dicuonzo G, Fioravanti M, et al: Procalcitonin, MR-Proadrenomedullin, and Cytokines Measurement in Sepsis Diagnosis: Advantages from Test Combination. Dis Markers. 2015; 2015: 951532. 12) Liu B, Chen YX, Yin Q, et al: Diagnostic value and prognostic evaluation of Presepsin for sepsis in an emergency department. Crit Care. 2013; 17: R244. 13) Ulla M, Pizzolato E, Lucchiari M, et al: Diagnostic and prognostic value of presepsin in the management of sepsis in the emergency department: A multicenter prospective study. Crit Care. 2013; 17: R168. CQ2-4-2:集中治療室において,敗血症診断のバ イオマーカー検査としてC 反応性蛋白(CRP),プロカルシトニン(PCT),プレセプシン(P-SEP),インターロイキン6(IL-6)の位置づけは? Answer:集中治療室において,敗血症を疑ったときのバイオマーカー検査の感度,特異度は,CRP では71%,61%,PCT では74%,70%,P-SEP では82%, 73%,IL-6 では72%,76% であった。したがって,バイオマーカー単独による敗血症診断は一般的に困難と考えられ,その使用はいずれも全身状態観察などに加えた補助的な位置づけといえる(BQ に対する情報提示)。 (1)背景および本CQ の重要度 敗血症(Sepsis-3)の診断は,現在,“重篤な臓器障害を認める感染症”となっている。しかし,臨床上,感染症を疑うが確定診断に直ちには至らない場合,治療方法の選択に苦慮することも少なくない。このような場合に,バイオマーカーの利用可能性を確認する価値がある。バイオマーカーとしては,CRP,PCT, P-SEP,IL-6 の4 種類が集中治療室において診断目的で用いられている。これらのバイオマーカーに関して,前回の日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG) 2016 では,ICU などの重症患者において敗血症が疑われる場合,感染症診断の補助検査としてP-SEP またはPCT を評価することを弱く推奨し,IL-6 を日常的には評価しないことを弱く推奨すると提言した 1, 2)。その後,バイオマーカーに関する数多くの報告がなされ,集中治療室における敗血症診断目的で4種類のバイオマーカーを評価することが必要であると考え,本ガイドラインにおいても取り上げた。 (2) 本CQ がbackground question (BQ)となった経 緯本CQ は当初,『感染症診断にバイオマーカーとしてCRP,PCT,P-SEP,IL-6 のいずれを用いるか?』というGRADE に則ったCQ であった。しかし,本ガイドラインの特性を鑑みて,全身状態に悪影響を及ぼすような重篤な病態である敗血症に焦点を置くこととなった。システマティックレビューはCQ2-4-1 と合わせて網羅的文献検索を行い,その抽出論文から「一般病棟あるいは救急外来部門」と「集中治療部門」に分けて診断精度研究のシステマティックレビューを行った。「集中治療部門」で対象となった論文は計9 編で,各バイオマーカーのメタ解析で統合された論文は,CRP -S 36-