p.9 抽出テキスト
−9− 2コンパウンドイメージングをoff に設定 従来の超音波検査ではいかにアーチファクトを抑えるかが重要であり,そのための技術が開発されてきたが,胸膜から生成されるアーチファクトを重要とする肺POCUS では,その技術が画像解釈を誤らせてしまう.使用する超音波装置に「Lung」のプリセットが設定されていればそれを用いる.そうでない場合は,コンパウンドイメージングをoff にすることで胸膜から生じるアーチファクトを正確に評価できる(図7).また,ハーモニックモードもoff にして,fundamental image で観察するほうがよい. 4.2.3 超音波装置の設定法 1フォーカスの設定 胸膜ラインを鮮明に描出するためには,フォーカスを胸膜ラインの深度に設定する必要がある.フォーカスが適切な位置でないと(深すぎると),図6 のように胸膜から生じるアーチファクト(後述するB-line)の幅が広くなる. 図6 フォーカスの調整 フォーカスを深く設定すると,Bラインの幅が太く描出される.図7 コンパウンドイメージング 肺POCUS施行時には,コンパウンドイメージングをオフにする. 表1.Basic FoCUSの評価項目(チェックシート) 心タンポナーデ 心膜液貯留 Basic FoCUS の評価項目 □なし □あり □なし □あり 左室拡大□なし □あり 左室収縮能 下大静脈径□正常 □軽度低下 □重度低下 □過収縮 □心停止 □正常 □拡大 □虚脱 右室拡大 下大静脈径の呼吸性変動□なし □あり □正常 □減弱 □消失 5.FoCUS の評価項目 5.1 Basic FoCUS Basic FoCUS における評価項目を表1に示す.