p.7 抽出テキスト
−7−モザイク信号が観察される. 3.2.6 パルスドプラ法 血流速度を計測したい部位にサンプルボリュームを設定して,パルスドプラ法を適用すると,血流速波形を得ることができる.通常の設定では,1.5 m/ 秒程度までの血流を記録することができる.左室流出路血流速波形を記録して一回拍出量を算出したり,僧帽弁口血流速波形や僧帽弁輪運動速波形を記録して左室拡張能を評価したりする場合などに用いる. 3.2.7 連続波ドプラ法 血流速度を計測したい部位にカーソルを設定し,連続波ドプラ法を適用すると,そのカーソルライン上のすべての血流速度が表示される.すなわち,ドプラ波形からカーソルライン上のどの部位が最も血流速度が速いかはわからない.大動脈弁狭窄症における大動脈弁口血流速度や,右室収縮期圧あるいは肺動脈収縮期圧を推定する れにおいて,拡張末期から収縮末期における移動距離を計測することで,僧帽弁輪収縮期移動距離(mitral annular plane systolic excursion: MAPSE)および三尖弁輪収縮期移動距離(tricuspid annular plane systolic excursion: TAPSE)が得られる.それぞれ,左室収縮能および右室収縮能の簡便な指標として用いられる. また,傍胸骨左縁長軸断面で,僧帽弁の弁先にカーソルを設定して記録した僧帽弁M モード図において,僧帽弁エコーのE 点から心室中隔までの距離(E pointseptal separation: EPSS) が左室収縮能の指標として用いられる. 3.2.5 カラードプラ法 上述した各断面で,カラードプラ法を適用すると,心腔内の血流情報を得ることができる.プローブに近づく血流が暖色系,プローブから遠ざかる血流が寒色系で表示される.弁狭窄や弁逆流など,血流速度が高速の部分はエリアシング現象により,暖色系と寒色系が混在した 図3 Advanced FoCUSの主な観察断面 Basic FoCUSの観察断面に加えて,ここに示すような断面での観察を行う.