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意点などである.ドライブライン皮膚貫通部の消毒の際,疼痛,発赤,熱感,出血,浸出液,不良肉芽形成,臭気の有無を確認する.また,ドライブラインを固定している周囲の皮膚についても観察し,保湿状態,皮膚剥離,発赤の有無を確認する.シャワー浴では,身体の清潔を保つこと,ドライブライン皮膚貫通部を清潔にすることが重要である.機種によっては付属のシャワーキットの使用方法についても指導する.ドライブラインの固定方法については,患者の体格やVAD機器によってドライブラインの太さや固さが違うため,各症例に応じて適切な固定位置と方法を決定する.皮膚貫通部にテンションがかかっていないことを確認し,ドライブラインの接続部が屈曲しないように工夫する. 外来受診の際は,写真などにより管理を行い,定期的に皮膚貫通部の培養採取を行うことが望ましい. 3.6 就労環境・職場・教育環境 植込型LVADを装着した患者は通院による治療を受けられることから,職場復帰,復学が可能となる.安全に就労・就学してもらうために,職場や教育機関に復帰するための環境が整っているのか情報収集を行うことは重要である.VAD治療に理解があるか,緊急時の搬送手段が確保されているのか,周囲の協力は得られているのかなどについて確認し,職場や教育機関と連携することが望ましい.また,職場同僚や教育機関の職員がVAD機器の緊急時対応などの教育を受けることが望ましい. 職場や教育機関においてアクシデントが発生したときの連絡体制を整えることも重要である.当該施設の連絡先(電話番号および担当者),緊急時の手順を確認し,管轄消防署との連携ができるように準備しておく. 外来通院時には,職場環境や就労状況(出勤時間,退勤時間,交通手段,超過勤務の有無,労働日,労働内容)や緊急時の体制を確認する. 3.7 そのほかの日常生活と通院 3.7.1 旅行 病院外で自由に移動できることはQOLを高めるうえで重要な意味をもつ.ただし,自由に旅行を楽しむうえでは移動時の安全性を確保することが重要である.非常時に備え,機種に応じた電源,バックアップ機器の携帯を行う.宿泊を要する旅行に際しては,宿泊先に3Pコンセント設置の確認を行う(3Pコンセントが必要な機種に限る).航空機を用いた旅行の際は,各航空会社指定の診断書の提 出が必須である.事前に航空会社に連絡し,機内での医療機器使用許可ならびに,保安検査時の金属探知機回避について依頼する425).担当医に相談し適切な時期に,適切な対策を行い実施する.なお,旅行に際しケアギバーの同行が望ましい. 3.7.2 性生活 性生活は,精神的な安定のためにも重要であり,退院できた患者の多くが性生活に興味を持つようになり426), 30~40%で性生活を行うことができたとの報告もある427).通常の安定した夫婦間における性生活は運動強度1.3~1.8 METsと言われており428),術後の安定した時期には十分に可能であると考えられるが,ドライブライン貫通部と接触・ストレスがかかったり, ドライブラインを引っ張ったりしないよう注意が必要である429).また,性生活によって心不全症状の悪化が懸念される場合もあるため,性生活を持つ場合には担当医に相談する.妊娠は禁忌である.胎児の成長によって血液ポンプ等が損傷する可能性があり,また抗凝固薬は催奇形性や習慣性流産の可能性が指摘されている430).そのため性生活を行う女性患者は必ず避妊する必要がある. 3.7.3 スポーツ 継続した運動は心肺機能を高めるうえでも重要であり,可能な範囲での活動拡大は推奨される.ただし,ドライブライン皮膚貫通部の悪化,機器の損傷や出血の危険性があるスポーツ(バスケットボール,ラグビー,テニス,バドミントンなど)や,機器を浸水させる可能性のあるスポーツは避ける必要がある.また,運動強度を強める場合には担当医に相談する必要がある. 3.7.4 自動車運転,バイク,自転車 突然の血液ポンプの停止や脳血管障害の発生により意識を失い大事故につながる可能性があるため,自動車,バイク,自転車など,車両の運転は禁止と考える.改定道路交通法上,意識を失う可能性のある患者の自動車等の運転は禁止されている431).バイクの後部座席への乗車に関しても,外部との接触による機器の損傷や,転倒の危険性があり禁止と考える. 運転免許の更新においては,「一定の病気等により安全な運転に必要な能力を欠くおそれのある症状を呈している」に該当し,免許の取消しまたは保留(停止)処分になると考える.保留(停止)処分を受けた場合は,一定期間後に診断書の再提出を求められる.免許を取消された場合は,