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い.このほか,何らかの理由で電力の供給が途絶えた場合など,緊急時に電力を確保するための方法も検討しておく.

3.3 在宅モニタリング

表15をもとに,患者およびシステムの駆動状態に関するモニタリングを行い,在宅療養中における循環補助の有効性および安全性に関する確認を行う209).患者が行う毎日のチェックで異常が認められた場合は,ただちにVAD管理チームに連絡するよう患者およびケアギバーに対して指導する.

3.4 抗血栓療法

抗血栓療法としては,抗凝固療法としてのワルファリン投与と抗血小板薬の投与の併用が基本となる.ワルファリンの投与はPT-INRのモニタリングを施行しながら行うが,目標とする範囲は各デバイスにより異なっているのでその範囲に留意しつつ患者の状態に応じて管理する.自己検査用血液凝固分析器(コアグチェックXSパーソナル)

を使用して在宅におけるPT-INRの測定を一定間隔で行うようにすることは有用である421-424).抗血小板薬はアスピリン81~243 mg /日(バイアスピリンでは100~300 mg /日)の投与が一般的である.抗血小板療法の効果と出血などの合併症発生のリスクを検討しつつ必要に応じてクロピドグレルへの変更またはアスピリンとクロピドグレルなどの他の抗血小板薬の併用が行われることがある.

3.5 ドライブラインの管理・創部管理

植込型LVAD植込術前に,必要時ドライブライン皮膚貫通部予定部位のマーキングを行う.腹直筋,肋骨部位から皮膚貫通部として可能な部位を確認し,患者が皮膚貫通部を観察することができるかなどを確認する.

退院までにドライブライン管理を学び,患者もしくはケアギバーができる必要がある.指導内容は,ドライブライン皮膚貫通部の消毒方法,皮膚貫通部の観察,ドライブラインの固定方法,シャワー浴の方法,日常生活における注

表15 在宅療養中の患者およびシステムの駆動状態のモニタリング間隔とその内容

実施者頻度内容

1. 自己管理患者自身が毎日チェックし,留意すべき事項患者毎日(ア)体温(イ)体重(ウ)血圧※1

(エ)脈拍(オ)皮膚貫通部の状態※2 (カ)服薬内容(キ)食事内容(ク)システムの駆動状態

適宜(ケ)抗凝固の状態※3

2. 診察VAD管理チーム1回/2週~1ヵ月(ア)全身状態(イ)血行動態(ウ)抗凝固の状態※4

(エ)感染の有無(オ)ドライブライン皮膚貫通部の状態(カ)投薬内容,服薬の状況(キ)栄養状態(ク)水分の摂取状況(ケ)システムの駆動状態

3. 治療成績評価VAD管理チーム1回/6~12ヵ月(ア)運動能力(6分間歩行能力またはCPXなど) (イ)血行動態(心エコー) (ウ)心電図(エ)胸部X線検査(オ)QOL(EuroQolなど),精神神経機能評価(TMT-Bテストなど) (カ)その他の検査(頭部CT検査,胸部CT検査) ※1 植込型LVAD装着患者の脈圧は小さくなるため,一般向け電子血圧計では測定できないことが多い.使用可能な機種を選定する必要がある. ※2 皮膚貫通部を写真に撮って記録として残しておいてもらうことが望ましい. ※3 必要に応じて自己検査用血液凝固分析器を用いることが望ましい. ※4 自己検査用血液凝固分析器を用いている場合はその検査値の推移も確認する.