p.45 抽出テキスト
今後エビデンスが求められるもの • CABG 後グラフト開存例において,吻合部より近位 側の冠動脈瘤血栓化の頻度と心イベントとの関連性について. • CABG 後の最適な抗凝固療法ならびに抗血小板療法 と,冠動脈瘤の位置や瘤径との関係. 3 治療法のまとめ(表17) 治療法のまとめとして,それぞれの治療の推奨とエビデンスレベルを川崎病重症度分類別(表5b)に表17 にまとめた.今後のエビデンスの蓄積が期待される. 第5章 ライフステージに応じた経過観察 1967 年の川崎病の報告以来,50 年余りが経過した.川崎病全国調査から,川崎病既往成人は,1998 年33,688 人から2014 年136,960 人(総既往者数の45.9%)へと,最近15 年で約4 倍に増加し,川崎病既往者の約半数に達する354, 355).一方,免疫グロブリン療法(IVIG)の導入前から導入初期の心臓血管後遺症の合併率が17.2 ~18.7% と 高かったことから,要経過観察と考えられる登録された心臓血管後遺症例(退縮例も含む)は,現在15,000 人以上存在すると推測される.最近の日本循環器学会の循環器疾患実態調査では,2012 ~2016 年の5 年間で,川崎病既往 表17 川崎病心臓血管後遺症における治療法の推奨とエビデンスレベル 重症度分類推奨クラスエビデンス レベル アスピリンIV,V I C III IIb C I,II III C その他の抗血小板薬IV,V IIa C III IIb C I,II III C 抗凝固薬IV,V IIa C III IIb C I,II III C 冠拡張薬,抗狭心症薬V IIa C IV IIb C I,II,III III C スタチンARB ACE 阻害薬III,IV,V IIb C I,II III C PCI Vb I C Va IIb C I,II,III,IV III C CABG Vb I B Va IIb C I,II,III,IV III C