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表13 川崎病心臓血管後遺症における冠血管拡張薬・抗狭心症薬の使用法と注意点

薬剤名おもな適応一般的な用法・用量おもな禁忌・慎重投与,副作用

β遮断薬

カルベジロール本態性・腎実質性高血圧症,狭心症,虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全,頻脈性心房細動1 回0.05 mg/kg,1 日2 回から開始し,1 回0.1~0.4 mg/kg,1 日2 回経口投与まで漸増

*

【成人】狭心症では1 回20 mg,1 日1 回,慢性心不全では1 回1.25 mg, 1 日2 回から開始,漸増し1 回2.5~ 10 mg,1 日2 回で維持【禁忌・慎重投与】気管支喘息,糖尿病性アシドー

シス,高度の徐脈,心原性ショック,非代償性心不全,肺高血圧による右心不全,妊婦などは禁忌.低血糖,糖尿病,重篤な肝・腎機能障害などは慎重投与.【副作用】高度徐脈・完全房室ブロック,ショック,心不全,肝機能障害,急性腎不全,中毒性表皮壊死融解症,アナフィラキシーなど.

メトプロロール狭心症,頻脈性不整脈,本態性高血圧症1~2 mg/kg/日,1 日2~3 回に分割経口投与

*

【成人】狭心症・頻脈性不整脈では60 ~120 mg/日,1 日2~3 回に分割経口投与【禁忌・慎重投与】過敏症,糖尿病性アシドーシス,

高度徐脈,心原性ショック,肺高血圧による右心不全,うっ血性心不全,妊婦などは禁忌.気管支喘息,低血糖,糖尿病,重篤な肝・腎機能障害,徐脈,異型狭心症などは慎重投与.【副作用】心原性ショック,うっ血性心不全,房室ブロック・洞機能不全,喘息,肝機能障害など.

カルシウム拮抗薬

ニフェジピン本態性高血圧症,腎性高血圧症,狭心症,異型狭心症(CR 錠) 1~2 mg/kg/日,1 日3 回に分割経口投与,徐放薬は1 日1~2 回経口投与

*【成人】1 回10 mg,1 日3 回経口投与,徐放薬は狭心症に対し1 回20 mg,1日2回(L錠),1回40~60 mg,1日1回(CR 錠)【禁忌・慎重投与】過敏症,心原性ショック,妊婦

などは禁忌.大動脈弁・僧帽弁狭窄,過度の血圧低下,重篤な肝・腎機能障害,うっ血性心不全などは慎重投与.【副作用】紅皮症,無顆粒球症・血小板減少,肝機能障害,意識障害など.

アムロジピン高血圧症,狭心症6 歳以上の高血圧に対し1 回2.5 mg, 1 日1 回経口投与(6 歳未満は適応外,0.06~0.3 mg/

kg/日,1 日1 回

*)【成人】1 回2.5~5 mg,1 日1 回経口投与【禁忌・慎重投与】過敏症,妊婦は禁忌.過度の血

圧低下,肝機能障害,重篤な腎機能障害などは慎重投与.【副作用】劇症肝炎・肝機能障害,無顆粒球症・白血球減少・血小板減少,房室ブロック,横紋筋融解症など.

ジルチアゼム本態性高血圧症,狭心症,異型狭心症1.5 mg/kg/日,1 日3 回に分割経口投与

*【成人】狭心症に対し1 回30 mg を1日3 回経口,1 回60 mg を1 日3 回まで増量可【禁忌・慎重投与】重篤なうっ血性心不全,2 度以

上の房室ブロック,洞機能不全,過敏症,妊婦は禁忌.うっ血性心不全,高度の徐脈,過度の血圧低下,重篤な肝障害などは慎重投与.【副作用】 完全房室ブロック・高度徐脈,うっ血性心不全,紅皮症,肝機能障害など.

硝酸薬

硝酸イソソルビド狭心症,心筋梗塞(急性期を除く),その他の虚血性心疾患0.5~1 mg/kg/日,1 日3~4 回に分割し経口投与,他の薬剤は成人量を参考に体重換算して使用

*

【成人】1 回5~10 mg を1 日3~4 回経口または舌下投与,徐放薬は1 回20 mg を1 日2 回,経口投与,テープ薬は1 回40 mg を24~48 時間ごとに貼付,スプレー薬は1 回1.25 mgを口腔内に噴霧【禁忌・慎重投与】重篤な低血圧,心原性ショック,

閉塞隅角緑内障,頭部外傷,高度の貧血,過敏症, PDE5 阻害薬との併用などは禁忌.低血圧,心筋梗塞急性期,肺動脈性肺高血圧,肥大型閉塞性心筋症などは慎重投与.【副作用】低血圧,頭痛,動悸,めまい,紅潮など.

ニトログリセリン狭心症,心筋梗塞,心臓喘息1 回0.1~0.15 mg を舌下投与*

【成人】1 回0.3~0.6 mg を舌下投与,数分間で効果不十分の場合は同量を追加投与【禁忌・慎重投与】同上.【副作用】同上.

*添付文書上,小児の用法用量の記載はない.ただし,カルベジロールは小児の慢性心不全,ニフェジピンは小児の高血圧に対し保険償還がある.